いつでも吹いていた
おかしな顔して吹いていた
高い音は空をはしり
雲をぬけてもっと遠くへ
スキップは月の上
木々は一斉にはねて
猫も一緒にはねている
しらん顔していてもやさしくて
口笛も地面ではねて空へ
自転車なら時間をこえて
足はサイボーグになって
あまりにも速すぎて見えない
顔に当たる風はくやしげに
ぼくの口笛に伴奏をつけている
夜に吹くとヘビがくる
口笛は壁をぬけて、
生け垣をぬけ、
通りに出ると、森にいく
ヘビのベロが見えて口をつぐむ
雲のむこうから口笛がとどく
スキップをふむ風にのって
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