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2020年12月23日14:51

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詩『四畳の部屋を駆ける小人』

い草で拵えられた地。

青草から色は抜け、薄黄土色に染まる平原に立ち

見上げれば閉じられた大箱の天井
はるか上空に。

その裏面に貼り付けられた白紙
東にそびえたつ大窓からの陽光を反射して光り輝く。

ささくれて毛羽立つ荒地、それでもかつて吹き荒れた青臭き匂いはいまだ残り

畳の縁、隔絶するクレバスの間を飛び越えて向かうは限界の先

練り上げれた砂の壁に走るひび割れた暗闇の奥

その先は見えない。 だからこそ進む価値がある

いつまでもここには居られない。

居たくはない。

そびえたち隔絶する果て

あるからこそその先を見たい

決意に大小は無く

思いに高低もなく

ただ果ての果て

その先を見据えた小人は疾駆する

家賃38000円。 4畳一間の地を駆けていく。

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