新しさを求めて バッタは足を固め、勢いよく弾くトンボのように自由に空をつかまえたいが体が重い 羽根は広がっているが 踏んばる石頭が木の幹をとらえるパタ、と草むらに墜ちてむきなおるぎこちない足をそろえて 真正面を見る発った草が青々としているのが見
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太陽が轟轟と騒ぎたてるが俺のそばで滝にのまれ消え去り凍りついた耳には電子音が響いている導線を潜ってくる体温は 入道雲のてっぺんから重力の罠にかかりアスファルトで弾けるモノトーンの光が俺の目を焦がす 寄りかかる黒髪が風になびいた頃楠の木洩れ日は
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