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2014年01月10日22:28
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■「狐思庵日乗(5)」 「十日えびす」紀行
●2014年01月11日 (土) 晴れ
▼月、見て吠えるの「オオカミ」やけど、オレも
このあいだから、夜、月を見とった。
ナラトさんが、もと働いとった「協同学苑」に連れて行ってもらい、
そのあと、そこの「宿泊棟」で３泊したんやけど、三木市にある
この施設は、北側に雑木林の谷があり、小高くなった丘や、丘と
丘のはざまにでけた池などがあって、オレにとっては英気を養うのに
もってこいの四日間であった。
▼夜は暗い。暗い闇は、キツネのこころにも、なんか浮かんで
くるものがあり、むかし、ナラトさんがゆーとった、
仏は常に在(いま)せども 現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見えたまふ
弥陀(みだ)の誓ひぞ頼もしき 十悪五逆の人なれど
一度(ひとたび)御名(みな)を称(とな)ふれば 来迎(らいがう)
引接(いんぜう)疑はず
瑠璃(るり)の浄土は潔(いさぎよ)し 月の光はさやかにて
像法(ざうほう)転ずる末の世に 遍(あまね)く照らせば底も無し
など、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)の法文歌の一節も浮かんできた。
▼いまでは、襲うニワトリ飼うてる家も少なくなってしもうたが、
オレも罪深き身、殺生ばかりの暮らしやったなー。
きょう１月１１日、歯医者に行って、リファーレの喫茶店に寄って
勢古浩爾『定年後のリアル』を読むナラトさんにつきあった。
夕方５時ごろ、喫茶店を出て、帰路についた。まだ明るく、なんか
日がゆっくり長くなったような気がする。
「正月太り」したナラトさんは、ゆっくりゆっくり、椿谷公園の横の
階段を上っとった。 何年後か知らんが、太らんでもこんな風に歩く
ナラトさんの姿を思い浮かべた。
ナラトさんが、「ほらっ・・！」と言って、公園のうえの空を見上げたので
見ると、昼に見る白い月が、東南の方向に浮かんでいた。
協同学苑で見た、やや膨らんだ三日月は、きょうは半月から
すこしお腹を突き出した月になっていた。
▼きのうは、協同学苑からナラトさんのとこ、つまり「狐思庵」にもどると
ちょうど、ナラトさんと奥さんは、兵庫駅ちかくの「柳原蛭子(えびす)神社」
へ行くとこだった。
ナラトさんも、去年はじめて、この「十日えびす」に行ってびっくりした
らしい。兵庫駅から蛭子神社、そしてそのまえの「大黒さん(福海寺)」へ
行く沿道には、両側ずらっと出店が並んどって、脇道にも出店が出てる。
ナラトさんんは、テキトーに２００店以上、としているが、もっとあるの
かもしれない。
オレも、びっくりしてもうたわ。
毎年、このころは、よう冷えるねん。
むかしの「日記」見てみても、そんなこと書いてあったわ。
▽2006年01月08日 ■寄り道ついで (18) / のこり正月
http://
▽2007年01月08日 ■うみうし独語（76）/ 恥ずかしい (6)
http://
▽2008年01月13日 ■うみうし独語（224）/ 木枯し紋次郎
http://
▽2009年01月13日 ■うみうし独語（297）/ 小正月
http://
▽2010年01月10日 ■九日目
http://
▽2011年01月14日 ■手短に
http://
▽2012年01月09日 ■招福
http://
2012年01月14日 ■残り福
http://
▽2013年01月09日 ■茫然とするようなこと
http://
・ご注意
このページのまま、新しいウィンドウで「日記」を見るときは、
「右クリック」→「新しいウィンドウで開く」でご覧ください。
▼ナラトさんが、毎年、今頃、どんな事を考え、どんな気分やったのか、
それが分かって、面白ろかった。
それと、ナラトさんの勘違いも発見した。
柳原蛭子神社に行ったのは、「去年」やゆーとったけど、「日記」見たら
「おととし」に行っとること判明した。
皮膚の敏感さを調べるのに、コンパスの先に針をつけて、皮膚にあてて
２点に感じるか、それとも１点に感じるか検査する「２点識別法」ちゅうの
オレ、まえ見たことあるけど、神経細胞がまばらな部位の皮膚では、コンパスの
先が５ミリくらいしか離れてない場合やと、まるで「1点」で皮膚にあたって
いるように感じるもンらしい。
ナラトさんの場合、「時の２点識別」は、４、５年たたんと「２年前」
と感じんようになってもうて、しまっとるンちゃうか。
▼それでも、ナラトさん
「今年の正月は長いなー。ようやく鏡開きや」
と、きょう、ゆーとったから、今年の正月は充実しとったんやろ。
奥さんに「なます」いっぱい作ってもろうて、小正月あたりまで
遊ぶつもりらしい。
おかげで、オレも、遊び呆けて、きのうの日記、いまごろ書いとる
次第や。
「■柳原蛭子神社_2014_01_10 から」
「写真を１枚目から順に見る」
-------------------------------------------------------------------
★ナラトさん担当の「日記」
▼『順不同』シリーズ (What's new： 2014/01/09)
2014年01月09日 ■順不同(07) / 「チェック」への返事
2014年01月01日 ■順不同(06) / 10年目の「元日の夜」
2013年12月28日 ■順不同(05) / 命日と八王子
2013年12月27日 ■順不同(04) / 「ソクラテスの哲学」
2013年12月26日 ■順不同(03) / 「老後初心不可忘」
2013年12月24日 ■順不同(02) / クリスマス
2013年12月23日 ■順不同(01) / 高取山 山頂を望遠
-------------------------------------------------------------------
★きつねくまぞう担当の「日記」
▼『獺狐余話』シリーズ (What's new： 2014/01/09)
2014年01月09日 ■獺狐余話(9) 「エールを送る(2) / 里中哲彦」
2014年01月05日 ■獺狐余話(8) 「エールを送る(1) / 保坂和志」
2013年12月30日 ■獺狐余話(7) 「あと千回の晩飯 (3) / 死と後悔」
2013年12月25日 ■獺狐余話(6) 「あと千回の晩飯 (2) / キツネの寿命」
2013年12月23日 ■獺狐余話(5) 「あと千回の晩飯」を読む ��
2013年12月22日 ■獺狐余話(4) 「あと千回の晩飯」を読む ��
2013年12月19日 ■獺狐余話(3) 「あと千回の晩飯 (1)」
2013年12月19日 ■獺狐余話(2) 「余話と夜話」
2013年12月18日 ■獺狐余話(1) 「もしもし きつねくまぞう です」
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★きつねくまぞう担当の「日記」
▼『狐思庵日乗』シリーズ (What's new： 2014/01/10)
2014年01月10日 ■「狐思庵日乗(5)」 「十日えびす」紀行
2014年01月08日 ■「狐思庵日乗(4)」 協同学苑紀行
2014年01月06日 ■「狐思庵日乗(3)」 クリーム シチュウ
2014年01月03日 ■「狐思庵日乗(2)」 三が日終わる
2014年01月03日 ■「狐思庵日乗(1)」 初日から寝過す
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▼月、見て吠えるの「オオカミ」やけど、オレも
このあいだから、夜、月を見とった。
ナラトさんが、もと働いとった「協同学苑」に連れて行ってもらい、
そのあと、そこの「宿泊棟」で３泊したんやけど、三木市にある
この施設は、北側に雑木林の谷があり、小高くなった丘や、丘と
丘のはざまにでけた池などがあって、オレにとっては英気を養うのに
もってこいの四日間であった。
▼夜は暗い。暗い闇は、キツネのこころにも、なんか浮かんで
くるものがあり、むかし、ナラトさんがゆーとった、
仏は常に在(いま)せども 現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見えたまふ
弥陀(みだ)の誓ひぞ頼もしき 十悪五逆の人なれど
一度(ひとたび)御名(みな)を称(とな)ふれば 来迎(らいがう)
引接(いんぜう)疑はず
瑠璃(るり)の浄土は潔(いさぎよ)し 月の光はさやかにて
像法(ざうほう)転ずる末の世に 遍(あまね)く照らせば底も無し
など、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)の法文歌の一節も浮かんできた。
▼いまでは、襲うニワトリ飼うてる家も少なくなってしもうたが、
オレも罪深き身、殺生ばかりの暮らしやったなー。
きょう１月１１日、歯医者に行って、リファーレの喫茶店に寄って
勢古浩爾『定年後のリアル』を読むナラトさんにつきあった。
夕方５時ごろ、喫茶店を出て、帰路についた。まだ明るく、なんか
日がゆっくり長くなったような気がする。
「正月太り」したナラトさんは、ゆっくりゆっくり、椿谷公園の横の
階段を上っとった。 何年後か知らんが、太らんでもこんな風に歩く
ナラトさんの姿を思い浮かべた。
ナラトさんが、「ほらっ・・！」と言って、公園のうえの空を見上げたので
見ると、昼に見る白い月が、東南の方向に浮かんでいた。
協同学苑で見た、やや膨らんだ三日月は、きょうは半月から
すこしお腹を突き出した月になっていた。
▼きのうは、協同学苑からナラトさんのとこ、つまり「狐思庵」にもどると
ちょうど、ナラトさんと奥さんは、兵庫駅ちかくの「柳原蛭子(えびす)神社」
へ行くとこだった。
ナラトさんも、去年はじめて、この「十日えびす」に行ってびっくりした
らしい。兵庫駅から蛭子神社、そしてそのまえの「大黒さん(福海寺)」へ
行く沿道には、両側ずらっと出店が並んどって、脇道にも出店が出てる。
ナラトさんんは、テキトーに２００店以上、としているが、もっとあるの
かもしれない。
オレも、びっくりしてもうたわ。
毎年、このころは、よう冷えるねん。
むかしの「日記」見てみても、そんなこと書いてあったわ。
▽2006年01月08日 ■寄り道ついで (18) / のこり正月
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▽2007年01月08日 ■うみうし独語（76）/ 恥ずかしい (6)
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▽2008年01月13日 ■うみうし独語（224）/ 木枯し紋次郎
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▽2009年01月13日 ■うみうし独語（297）/ 小正月
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▽2010年01月10日 ■九日目
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▽2011年01月14日 ■手短に
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▼ナラトさんが、毎年、今頃、どんな事を考え、どんな気分やったのか、
それが分かって、面白ろかった。
それと、ナラトさんの勘違いも発見した。
柳原蛭子神社に行ったのは、「去年」やゆーとったけど、「日記」見たら
「おととし」に行っとること判明した。
皮膚の敏感さを調べるのに、コンパスの先に針をつけて、皮膚にあてて
２点に感じるか、それとも１点に感じるか検査する「２点識別法」ちゅうの
オレ、まえ見たことあるけど、神経細胞がまばらな部位の皮膚では、コンパスの
先が５ミリくらいしか離れてない場合やと、まるで「1点」で皮膚にあたって
いるように感じるもンらしい。
ナラトさんの場合、「時の２点識別」は、４、５年たたんと「２年前」
と感じんようになってもうて、しまっとるンちゃうか。
▼それでも、ナラトさん
「今年の正月は長いなー。ようやく鏡開きや」
と、きょう、ゆーとったから、今年の正月は充実しとったんやろ。
奥さんに「なます」いっぱい作ってもろうて、小正月あたりまで
遊ぶつもりらしい。
おかげで、オレも、遊び呆けて、きのうの日記、いまごろ書いとる
次第や。
「■柳原蛭子神社_2014_01_10 から」
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★ナラトさん担当の「日記」
▼『順不同』シリーズ (What's new： 2014/01/09)
2014年01月09日 ■順不同(07) / 「チェック」への返事
2014年01月01日 ■順不同(06) / 10年目の「元日の夜」
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2013年12月26日 ■順不同(03) / 「老後初心不可忘」
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2013年12月23日 ■順不同(01) / 高取山 山頂を望遠
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★きつねくまぞう担当の「日記」
▼『獺狐余話』シリーズ (What's new： 2014/01/09)
2014年01月09日 ■獺狐余話(9) 「エールを送る(2) / 里中哲彦」
2014年01月05日 ■獺狐余話(8) 「エールを送る(1) / 保坂和志」
2013年12月30日 ■獺狐余話(7) 「あと千回の晩飯 (3) / 死と後悔」
2013年12月25日 ■獺狐余話(6) 「あと千回の晩飯 (2) / キツネの寿命」
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2013年12月18日 ■獺狐余話(1) 「もしもし きつねくまぞう です」
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2014年01月10日 ■「狐思庵日乗(5)」 「十日えびす」紀行
2014年01月08日 ■「狐思庵日乗(4)」 協同学苑紀行
2014年01月06日 ■「狐思庵日乗(3)」 クリーム シチュウ
2014年01月03日 ■「狐思庵日乗(2)」 三が日終わる
2014年01月03日 ■「狐思庵日乗(1)」 初日から寝過す
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