mixiユーザー(id:1040600)

2014年01月05日18:45

152 view

■獺狐余話(8) 「エールを送る(1) / 保坂和志」

●2014年01月05日(日)  晴れ

 ▼「ナラトさん、タイトル間違ごうていません?
   もう『あと千回の晩飯』はヤメですか?」
  「いや、そうじゃないんだけど・・、しかし、正月気分の
   ところに、『死と後悔』の続きもなんだから・・」


  「あれれ・・、ナラトさん、日和ってる!!」
  「別に日和ってる訳じゃない。『あと千回の晩飯』は急がなくても
   これから、ずっと私のテーマなんだから・・」

  「まあ、いいですけど。で、『保坂和志』って前、ナラトさんが
   <文章がヘタクソな人>と、ゆーとった人でしょう?」
  「ああ、それは『<私>という演算』についてであって、そのあと、
   小説でない、自分の考えを書いた、随筆と言うんだろうか、
   『途方に暮れて、人生論』は読みやすく、内容も同意することが
   多いし、推薦図書にあげているんだけども・・」

 
  「それで、ナラトさん、『保坂和志』の検索やってたの?」
  「そうなんだ。『里中哲彦』についても、次回、紹介する予定なんだが、
   私は、『同情し、エールを送る』という立場から応援してるんだよ」


 ▼「へぇーっ、そうなんですか。ナラトさんが応援ね?!
   でも、ナラトさんがミクシイで褒めても、誰も読まないんじゃ
   ないですか。それに、たとえ読んでくれたとして、マイミクの中で
   ナラトさんの『日記』を読んでる人、10人ちょっとでしょう。
   大目に勘定して、そんな事ありえーへんと思うけど、20人の
   人が読んでくれたとして、そんな事に、何の意味があるンですか」

  「キツネくん、そこがキミの悪い所なんだ。すぐに『実効性』や
   『数の論理』で物事を判断・評価しようとすることが・・」

  「だって、それしか評価基準はないンじゃないですか。
   実効性がなく、多数にならないものなんか、所詮、役に立たない
   じゃないですか」

  「一見そう見えるかも知れない。でも、本当にそうなんだろうか?」
  「ナラトさん、オレに、詰め寄って、そんなこと聞かんといてください」


 ▼「では、マイミクの皆さんに、保坂和志さんの『人生を感じる時間』と
   『いつまでも考える、ひたすら考える』の2冊を紹介し、実際に
   読んでもらって、キミの言うことが正しいか、それとも、『実効性』や
   『数の論理』より大切なものはあるのか、あるとすれば、どんな
   ことが大切なのか、コメントしてもらったらどうだろう。」

  「ナラトさん、オレ思うに、ナラトさんよりいっぱい『本』読んでる
   マイミクさん多いし、こんな『本』もう読んでいて、読んでないのは
   ナラトさんだけだったりして・・。それと、コメントするまでもない、
   とか、なんでコメントせなアカンのや、思うのちゃうやろか」

  「そうかもしれんな。他人に、この『本』を読め、とか、読んだ感想を
   書け、なんて命令する権限なんか、誰にもないからな・・。だから、
   私がいいたいのは、これらの『本』はいい『本』だった、と自己確認
   のために云っているようなものなんだ。『人生を感じる時間』は、以前、
   『途方に暮れて、人生論』」、『いつまでも考える、ひたすら考える』は
   『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』を改題して、去年の
  10月と12月に草思社文庫として刊行されたんだけど・・」

  「ああ、オレといっしょにリファーレで「本屋」寄ったとき、ナラトさん、
   買いよったの知ってる!」


 ▼「『考える』とはどういうことか、これについては『吉本隆明』もいいこと
   書いてるが、保坂和志さんは、それを保坂さんの感じ方と言葉で記述している。
   たとえば、『共同幻想』などという概念を使わず、説明でなく、私には
   こう見えるのでこう考える、という具合に書いてある。
   どう、キツネくんも読んでみたら・・」

  「ナラトさん、オレに「本」、すすめんとってほしいわ! オレなんか
   「本」読まんでも、いっぱいわかっとるし。でも、アホな人間は、
   オレら知ってること、あれは「本能」やゆーて馬鹿にしとる。
   もし、にんげんも「本能」があったら、もっと簡単に「悟る」と思う
   けど、人間の「本能」は、せいぜい、個体レベルでゆーと、
   食欲・性欲・睡眠欲、そして、社会性で言えば、名誉欲・金銭欲・権力欲
   等々にからむ『闘争本能』これだけちゃいますか」


  「あいかわらず、キミの論法は滅茶苦茶だねー」

  「まあ、オレ、『本』は必要ないねん!」


フォト



●「保坂和志」検索結果

  2005年09月20日 ●日々雑感(10)
  2006年05月03日 ●身辺雑記(22)/ 保坂和志「途方に暮れて・・」
  2006年05月05日 ●身辺雑記(24)/「保坂和志」と 『三池』
  2006年05月10日 ●
身辺雑記(34)/「水脈」(3)
  2006年06月17日 ●身辺雑記(77)/ 人生と文学と政治 (5)
  2006年06月23日 ●身辺雑記(82)/ 人生と文学と政治 (10)
  2006年06月25日 ●身辺雑記(83)/ 人生と文学と政治 (11)
  2006年07月26日 ●順不同 (21)/ 季節外れの「傷痍軍人」
  2010年04月17日 ●苦渋と豊穣

  
1 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する