●2014年01月05日(日) 晴れ
▼「ナラトさん、タイトル間違ごうていません?
もう『あと千回の晩飯』はヤメですか?」
「いや、そうじゃないんだけど・・、しかし、正月気分の
ところに、『死と後悔』の続きもなんだから・・」
「あれれ・・、ナラトさん、日和ってる!!」
「別に日和ってる訳じゃない。『あと千回の晩飯』は急がなくても
これから、ずっと私のテーマなんだから・・」
「まあ、いいですけど。で、『保坂和志』って前、ナラトさんが
<文章がヘタクソな人>と、ゆーとった人でしょう?」
「ああ、それは『<私>という演算』についてであって、そのあと、
小説でない、自分の考えを書いた、随筆と言うんだろうか、
『途方に暮れて、人生論』は読みやすく、内容も同意することが
多いし、推薦図書にあげているんだけども・・」
「それで、ナラトさん、『保坂和志』の検索やってたの?」
「そうなんだ。『里中哲彦』についても、次回、紹介する予定なんだが、
私は、『同情し、エールを送る』という立場から応援してるんだよ」
▼「へぇーっ、そうなんですか。ナラトさんが応援ね?!
でも、ナラトさんがミクシイで褒めても、誰も読まないんじゃ
ないですか。それに、たとえ読んでくれたとして、マイミクの中で
ナラトさんの『日記』を読んでる人、10人ちょっとでしょう。
大目に勘定して、そんな事ありえーへんと思うけど、20人の
人が読んでくれたとして、そんな事に、何の意味があるンですか」
「キツネくん、そこがキミの悪い所なんだ。すぐに『実効性』や
『数の論理』で物事を判断・評価しようとすることが・・」
「だって、それしか評価基準はないンじゃないですか。
実効性がなく、多数にならないものなんか、所詮、役に立たない
じゃないですか」
「一見そう見えるかも知れない。でも、本当にそうなんだろうか?」
「ナラトさん、オレに、詰め寄って、そんなこと聞かんといてください」
▼「では、マイミクの皆さんに、保坂和志さんの『人生を感じる時間』と
『いつまでも考える、ひたすら考える』の2冊を紹介し、実際に
読んでもらって、キミの言うことが正しいか、それとも、『実効性』や
『数の論理』より大切なものはあるのか、あるとすれば、どんな
ことが大切なのか、コメントしてもらったらどうだろう。」
「ナラトさん、オレ思うに、ナラトさんよりいっぱい『本』読んでる
マイミクさん多いし、こんな『本』もう読んでいて、読んでないのは
ナラトさんだけだったりして・・。それと、コメントするまでもない、
とか、なんでコメントせなアカンのや、思うのちゃうやろか」
「そうかもしれんな。他人に、この『本』を読め、とか、読んだ感想を
書け、なんて命令する権限なんか、誰にもないからな・・。だから、
私がいいたいのは、これらの『本』はいい『本』だった、と自己確認
のために云っているようなものなんだ。『人生を感じる時間』は、以前、
『途方に暮れて、人生論』」、『いつまでも考える、ひたすら考える』は
『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』を改題して、去年の
10月と12月に草思社文庫として刊行されたんだけど・・」
「ああ、オレといっしょにリファーレで「本屋」寄ったとき、ナラトさん、
買いよったの知ってる!」
▼「『考える』とはどういうことか、これについては『吉本隆明』もいいこと
書いてるが、保坂和志さんは、それを保坂さんの感じ方と言葉で記述している。
たとえば、『共同幻想』などという概念を使わず、説明でなく、私には
こう見えるのでこう考える、という具合に書いてある。
どう、キツネくんも読んでみたら・・」
「ナラトさん、オレに「本」、すすめんとってほしいわ! オレなんか
「本」読まんでも、いっぱいわかっとるし。でも、アホな人間は、
オレら知ってること、あれは「本能」やゆーて馬鹿にしとる。
もし、にんげんも「本能」があったら、もっと簡単に「悟る」と思う
けど、人間の「本能」は、せいぜい、個体レベルでゆーと、
食欲・性欲・睡眠欲、そして、社会性で言えば、名誉欲・金銭欲・権力欲
等々にからむ『闘争本能』これだけちゃいますか」
「あいかわらず、キミの論法は滅茶苦茶だねー」
「まあ、オレ、『本』は必要ないねん!」
●「保坂和志」検索結果
2005年09月20日 ●
日々雑感(10)
2006年05月03日 ●
身辺雑記(22)/ 保坂和志「途方に暮れて・・」
2006年05月05日 ●
身辺雑記(24)/「保坂和志」と 『三池』
2006年05月10日 ●身辺雑記(34)/「水脈」(3)
2006年06月17日 ●
身辺雑記(77)/ 人生と文学と政治 (5)
2006年06月23日 ●
身辺雑記(82)/ 人生と文学と政治 (10)
2006年06月25日 ●
身辺雑記(83)/ 人生と文学と政治 (11)
2006年07月26日 ●
順不同 (21)/ 季節外れの「傷痍軍人」
2010年04月17日 ●
苦渋と豊穣
ログインしてコメントを確認・投稿する