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2008年10月03日01:13

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9月の観た聴いた読んだ

■9月の観た=【映画】(含むビデオ,TV)
66『マグノリア』P・T・アンダーソン
68『蜘蛛巣城』黒澤明
69『どん底』黒澤明
70-27『歩いても 歩いても』是枝裕和
71『七人の侍』黒澤明
72『リヤ王(ハイライト)』グリゴーリ・コージンツェフ
73『マリー〜もうひとりのマリア』A・フェラーラ
74-28『ヤーチャイカ』谷川俊太郎・覚和歌子
75『隠し砦の三悪人』黒澤明
76『夕凪の街 桜の国』佐々部清
77『ノーカントリー』コーエン兄弟

・・・全部で11本。映画館で観たのは2本のみ。
『マグノリア』は、8月に観た『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』から遡ってみたP・T・アンダーソン作品。
68,69,71,75はNHK-BS2の黒澤明没後10周年記念。何回観ても面白い。『隠し砦・・』は、その千秋実と藤原釜足の役柄を、後年ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のロボット凸凹コンビのモデルにしたというもの。痛快この上ない作品。最近リメイクされたようだが、そちらは観ていない。
『リヤ王』はS先生のレッスンで観ている。他に英BBCで作られたTV放送用のも観たがデータがなくて上にはピックアップしなかった。10月には、ローレンス・オリヴィエ版を観る予定。

尚、ここで触れていないものは、個別に日記に書いています。興味のある方は先月の日記からお読み頂けたら幸いです。

■【演劇・オペラ・バレエ他】(含むビデオ,TV)
33オペラ『ドン・カルロ/ヴェルディ』M・A・マレッリ

・・・感想は個別日記参。

■【美術/展覧会】
11「青山ユニマット美術館コレクション展」青山ユニマット美術館
12ウィーン美術史美術館所蔵「静物画の秘密展」国立新美術館
13「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」Bunkamuraザ・ミュージアム
14「フェルメール展」東京都美術館

・・・9月は8-9日と上京し、集中して観た。感想は個別日記参。

■聴いた=【コンサート他】(含むCD,講演)
52-15「ストラディヴァリウス・コンサート2008」
53-16文芸大特別公開講座「オペラを楽しむために」
54ソコロフ+今仁喜美子/オーボエとピアノの為の作品集

・・・個別日記をご参照下さい。

■読んだ=【書物】
32『シェイクスピアを楽しむために』阿刀田高
33『シェイクスピア〜この豊かな影法師』大井邦雄
34『バートルピーと仲間たち』エンリーケ・ビラ=マタス
35「サドから『星の王子さま』へ」稲垣直樹

・・・32,33は、S先生レッスンの為の下勉強として。
シェークスピアを公然と評価しないと標榜している文学者がいるのだろうか、と思っていたら、いた、何とあのトルストイだ。阿刀田によれば、日本語訳で400字詰め原稿用紙300枚を使って、大否定を展開している。トルストイという人は大変真摯な人である。その大真面目な論は大真面目に拝聴する価値がある。
作品に即した論は、作品個別に問題としなければいけないが、総論として言っている部分で、言葉(台詞)に固有の人格がない、言葉は全てシェークスピア独特の言葉であって、リヤの言葉もグロスターのそれもケントのそれもゴネリルのそれも、それぞれの個性を表していない、生きた人間のものではない、というものだ。
なる程と思う、これは一聴に値する。

『バートルピーと仲間たち』は、フルに1ヶ月を費やして大真面目に読んでしまったが、もっとふざけた読み方をしてよいものだった。
フィクションなのだろうが、フィクション性はほんの数パーセントしかない。後は、独特の文学論だが、そのサイドから読んだとしても、サンプルばかり、同じ事の繰り返しばかりで、いっかな論旨は深まっていかない。
バートルピーというのは、ハーマン・メルビルの作中人物。1作品ないしは数作をものにしただけで、その後は沈黙を続けた古今の作家達。その沈黙の意味と彼等の脳裏に存在する意志または病理、それをビラ=マタスは「バートルピー症候群」と名付けている。
ソクラテスは1行も文章を書かなかった。ランボーは19歳で全ての作品を書き上げ、その後は文学から離れた。サリンジャーは4冊の最上の作品の後、36年間沈黙し、私生活も隠し続けた。書かないという事には意味がある・・・らしい。私には、判らない。


注)上でも申し上げていますが、何れのカテゴリーでも、ここで感想に触れていないものの多くは、個別に日記に書き記しています。興味のある向きはそちらでご確認下さい。

10月の希望的計画
■観たい=【映画】
『ぜんぶ、フィデルのせい』『百合祭』『マルタのやさしい刺繍』『靖国YASUKUNI』『地上5センチの恋心』『船、山にのぼる』『パーク・アンド・ラブホテル』『世界で一番美しい夜』『剥き出しにっぽん』『ドモ又の死』『ふるあめりかに袖はぬらさじ』『この自由な世界で』『いまここにある風景』『愛おしき隣人』『あの日の指輪を待つきみへ』『敵こそ我が友』『コロッサル・ユース』『消えたフェルメールを探して』『アクロス・ザ・ユニヴァース』『イントゥ・ザ・ワイルド』『落語娘』『わが教え子ヒトラー』『画家と庭師とカンパーニュ』、加えてかわさんに奨めて頂いた『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

・・・10/1、シネマの日は『おくりびと』を観てきた。一向にリストは減らない。

■【演劇・オペラ・バレエ他】
10/7、新国立劇場『トゥーランドット/プッチーニ』。

・・・SPAC静岡芸術劇場秋の公演から、11/9『ハムレット/シェークスピア』(宮城聰演出)。12/14『ドン・キホーテ/セルバンテス』(原田一樹演出)をピックアップ。8月の『ロビンソンとクルーソー』と同様、macchaさんに引率頂く。

■【展覧会】
「速水御舟展」平塚美術館,「松井冬子展」浜松平野美術館,「ウィルヘルム・ハンマースホイ展〜静かなる詩情」国立西洋美術館,「アンドリュー・ワイエス展〜創造への道程」Bunkamura

・・・10/7の上京ではオペラ『トゥーランドット』に「ハンマースホイ・・」をくっつける予定。

■聴きたい=【コンサート他】
10/21、しずぎんホール<ユーフォニア>「ロマン時代のミューズ」小倉貴久子他。

10月はNHK-BS2クラシック倶楽部(am10:55〜11:50)でも良い放送が続く。
10/1、林美智子メゾソプラノ・リサイタル。10/8、木下美穂子ソプラノ・リサイタル。10/22、小倉貴久子フォルテピアノ他による室内楽。10/30、庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル。

・・・10月のBS2は、まるで私の為の専用席のようだ。至福のひと月である。
もう来年の話になるが、1/11は庄司紗矢香のリサイタルが岡崎シビックセンターである。ピアノはイタマール・ゴラン、10/30のBS2と同じ組み合わせ、偶然だ。

■読みたい=【書物】
『聖母の贈り物,密会/ウィリアム・トレヴァー』『心臓に毛が生えている理由/米原万里』『そうか、もう君はいないのか/城山三郎』『月とメロン/丸谷才一』『またの名をグレイス/マーガレット・アトウッド』『名画で読み解く「ハプスブルク家12の物語」/中野京子』『歴史のなかの女たち/高階秀爾』『悪童日記/アゴタ・クリストフ』

・・・ハプスブルク家についての興味はまだまだ続きそう。
今読んでいるのは城山の『そうか・・』。『バートルピー・・』の後、一気に読めるものを敢えてピックアップ、取り敢えずガス抜きである。
 
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