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2024年05月25日22:31

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河合象子のポートレート (改)

浜松が生んだ明治期の歌人河合象子(きさこ)についてこの4月に2度レポートする機会があった。
その1つめでは、彼女の生涯、その概略を書いた。
・「河合象子の生涯と墓」(’24.4.22記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1987433235&owner_id=3341406

運よく生家の近くの寺で彼女の墓を見つける事もできた。

2つめでは、象子の歌碑を訪れた事、その短歌について書いた。
・「河合象子の歌碑」(’24.4.26記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1987462814&owner_id=3341406

1つめのレポートでは、その最後に下のように〈付記〉した。
「河合象子の肖像画/写真は残念ながら見つける事ができなかった。」

今回、彼女の関係書籍を図書館から借りだしたところ、質の良いものではないが写真が載っていたので、紹介しておきたい。
以下、借りた本。

その奥付。

象子のポートレート。

書中に、”1898(明治31)年～99(同32)年、象子64～65歳の頃、「東京御茶之水橋、玉翠館にて撮影」”とある。(年代や年齢表記は私が書き換えた。)
ネット上で調べると「玉翠館」というのは東京お茶の水にあった写真館で、幕末から明治期に作品を多数残している気賀秋畝(きがしゅうほ/本名気賀小六郎)(*)という写真家が同館にいたようだ。

(*)「幕末明治の写真師総覧」によると気賀秋畝の出身地は静岡となっている。
河合象子が幼少期及び最晩年を過ごし、墓があるのも奥浜名湖の気賀である。現在の住所表記は浜松市浜名区細江町気賀。
写真家気賀秋畝が気賀の町と関係があったのかどうか、これ以上は調べきれていない。

今回私が借りた本は「抄録」、つまり抜粋である。これ以前に『河合象子遺構』なる書が1931(昭和6)年に出版されている。
同書の編者･発行者は、先のレポートにも名前が出てくる、象子の甥鈴木庫太郎だ。
「抄録」の最終ページに庫太郎の略歴が掲載されていたので、これもアップしておく。
日本の銀行界の草分け的な人物であったらしい。