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2024年01月17日00:06

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詩「詩的アイスクリームの創り方」

強くぶつかり合う内に固く強張っていた心の殻は割れて内側の『君』と出会った日を思い出す。
『君』を包み、守り、そしてある意味僕と『君』を隔てていた卵白のように透明なそれ。
自ら取り払い、ひどく壊れやすくて脆くもある『君自身』を見て、僕もまた自らの殻を破り向き合うことを決めたんだ。


甘い甘いお砂糖。 そんな思い出
二人で等しく分け合う。
そして溶け合い、混ざりあい続けることできっと僕達『どうか』してしまったくらいに離れ難くなってる。
どこまでも真っ白な二人の想いはミルクのようでこの感情は生クリームよりもきっと濃厚で蕩けるように甘く。
そしてバニラの香りにも似たエッセンス。
だからこの想いは消えない。


時には胸焼けするように強すぎるから
僕達は踊りつづけるんだ。
まるで泡立てるように激しく動かしてみよう僕達は廻るだろう。
廻る。廻れ!廻り続けと無言で叫ぶ
クルクルとグルグルと渦のように。
停滞していたらまた離れてしまうのだから
逆転する遠心力。 
強く引き合い僕達は互いを抱きしめる。
足の下で広がる格子はそこまで広くないのだから。


氷点下5℃の世界。白く暗く
扉は閉じられた。 闇の中だ。
だから僕達は手を繋ぐ。
離れないように、別つことないように。
強く。 強く。 ただ強く。
間欠を埋めるようにもっとも簡潔な解決策を。
薄く虚しく表面だけをただ広がって真っ平らになっていく液体のような儚さ。
今は頼りなくも辛うじて自立できるかも。 二人なら。 
それくらいの頼りなさ。


嵐の前に吹き飛ばされても
波に荒々しく揉まれようとも
吹雪に切り刻まれても
そして手を離したとしても


それは一時のことでまた出会い、愛し合い、
僕達は手を繋ぎあう。
それは柔らかく。
ふんだんに空気を含んだ心地よい間隔と感覚でとても甘い。


けれどもすぐに溶けてしまい悲しくも儚いの
だからこそ惜しげもなく、でもゆっくりと味わっておくれ。
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