綾辻行人著
東京から夜見山中学校三年三組に転校してきた「榊原恒一」は、同じクラスのミステリアスな美少女「見崎鳴」が気になってしょうがない。
しかしクラスメイトはおろか、担任教師までが彼女を無視していた。
悪質ないじめか?
訝る恒一だったが、彼はまだ知らない。
三年三組の秘密、二十六年前から受け継がれる恐怖を、、、
ホラーに非ず、青春小説也。
綾辻先生の筆に中学生が完全憑依。
恒一目線で、ホントに夜見山中へ転校して来たみたいな臨場感で読めます。
俯瞰の三人称視点なら、また違った感想になったと思いますし、本来ならばその圧倒的描写力を称賛すべきなんですが、俺ホラ、オッサンなんで。正直延々続く中坊ノリはキツい。
巻末の綾辻先生のコメント読んで、本文と全然雰囲気が違うじゃん(当たり前)って、驚いたぐらいですから。
「思春期を描いた作品において、ミステリアスな美少女が登場する際は、主人公の男性キャラクターは絶対にドギマギしなければならない」
みたいな絶対法則が、日本のエンタメ業界には存在するんでしょうか?
まんま碇シンジ×綾波レイです、またこのパターンかよッ!!
前半恒一がダラダラとドギマギしてなければ、多分犠牲者三人くらい助かってたと思う。
オッサンからしてみれば、クラスメイトが次々死んでるのに、何をドギマギしとんじゃいッ!!早動けやッ!!ってなもんです。
中三なんで、まあこれが差し当たり標準的な思春期の行動パターンなんでしょうが、ホラー要素の削りが半端ない。
イライラするばっかりで、全然怖くないです。
アスカ担当のお転婆キャラもいるにはいますが、二軍なんで出番も少なく、恒一のもたついてるケツの蹴り上げが弱い。
だもんで前半ズーーーーーーっと、思春期のモヤモヤに付き合わされます。犠牲者が出まくってるのに緊迫感無さ過ぎ。
呪いや祟りの様な、三組を襲う超常現象<災厄>の法則性が徐々に明らかになる終盤にきて、ようやくエンジンがかかってきますが遅きに失っした感は否めず。
その<災厄>も天災みたいなもんで、怨恨や憎悪といった人間の心の闇は感じられず、正直恐怖は全く感じられません。
青春描写じゃなくて、この法則性の謎解きの方に重点を置いて、如何にこの<災厄>から生き残るかっつーサバイバルものにしたら良かったかも。
ネットの感想散見するに好評ですし、アニメ視聴済みの友人の評判も上々だけに残念。
やっぱ俺の感性が世間様とズレてるっぽい。
評判の表紙見たときも、コレじゃない感がビンビンでしたから。
忖度なしのぶっちゃけ感想でスイマセン、御無礼は平に、、、
綾辻先生とはいずれ Another な作品で再対戦したいと思います。
そろそろ初対面から「おいおい不思議ちゃんか?浮いてるぜ」みたいなキャラ切望
★★☆☆☆
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