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2022年07月27日06:00

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ストロング小林さん追悼(202)

76年新日本プロレス「第3回ワールド・リーグ戦」開幕戦、4月2日、神奈川県川崎市体育館(テレビ生中継、観衆3,400人満員発表)大会。

メインイベントは猪木とペドロ・モラレスがタッグマッチで初対決、猪木&マサ齋藤組とモラレス&ビクター・リベラ組の対戦。モラレスは前回74年5月、全日本プロレスに来日した時よりさらにウェイトアップしてパワーファイターに変貌していました。

1本目は13分7秒、M齋藤がリベラをアルゼンチン・バックブリーカーでギブアップさせて先制、2本目は1分9秒、モラレスがM齋藤を「ペドロ・ドロップ」と言われたワンハンド・バックブリーカーからの体固めでフォール。決勝の3本目は11分4秒、M齋藤とモラレスが両者リングアウトとなり、1−1の引き分けとなっています。テレビ生中継は試合途中で放送時間が終了してしまいました。

セミファイナルは開幕戦から坂口征二とキラー・カール・クラップの公式戦が組まれ、試合開始のゴングと同時にクラップが奇襲攻撃で坂口を場外に落として、鉄柱に打ち付けて流血させブレーンクロー、最後は僅か5分10秒、カウンターのジャンピング・ニーパットでクラップが体固めでフォール勝ちを収めました。坂口は黒星発進。

毎年、クラップに手痛い目に合わされる坂口について「ゴング」76年6月号では「なぜ坂口はクラップに勝てないのか?」という特集記事が掲載されたほどです。

ストロング小林はセミ前でブッチャー・バションと公式戦で対戦、こちらは5分43秒、逆エビ固めでS小林がギブアップ勝ちを奪い、リーグ戦白星発進でした。テレビ生中継での放送はこの3試合。

地元川崎出身の木戸修は元NWA世界ジュニア・ヘビー級王者、ケン・マンテルと公式戦で対戦、15分19秒、ダブルアーム・スープレックスからの体固めで勝ってしまい、観客や取材陣を驚かせています。

第2戦、4月3日、長野市民体育館(観衆2,200人発表)大会ではS小林はメインイベントに登場、坂口との北米タッグ王者コンビでクラップ&マンテル組と対戦、1本目は14分18秒、坂口とクラップが両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は5分43秒、S小林がマンテルを体固めで破り、2−1で坂口&S小林組の快勝。

猪木はセミファイナルでタワーリング・インフェルノとシングルで対戦、5分43秒、体固めでフォール勝ちを収めました。

この日の公式戦は3試合組まれ、M齋藤とリベラの一戦は11分51秒、回転エビ固めでリベラの勝利。実力者M齋藤を破ったことで、ダークホース的な存在になるか注目です。

先の「ビッグ・ファイト・シリーズ」から試合数が激減し選手年では干されにかかられた山本小鉄がこの日公式戦に登場、格下の永源遙と対戦し9分7秒、ラクダ固め(キャメルクラッチ)でまさかのギブアップ負けを喫しました。開幕戦の木戸vsマンテルも衝撃でしたが、こちらの結果も個人的にはビックリしました。

星野勘太郎はラウル・マタを11分5秒、体固めで破りリーグ戦白星発進しています。

第3戦、4月4日、新潟県十日町市体育館(観衆2,000人発表)大会、S小林はこの日は公式戦外でクラップとセミファイナル45分1本勝負で対戦、17分48秒、両者リングアウトの引き分け。公式戦はTインフェルノが永源を8分35秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。

第4戦、4月6日、新潟県五泉市民会館(観衆2,200人発表)大会、S小林はメインイベントでM齋藤とタッグを組んでクラップ&リベラ組と対戦、1本目は13分36秒、M齋藤とリベラが両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は4分15秒、S小林がリベラを体固めに決めて2−1でS小林&M齋藤組に軍配が上がりました。

この日の公式戦は2試合で坂口とBバションの一戦は8分2秒、場外乱闘の際、クラップが乱入し坂口が安パイと思われていたBバションにリングアウト負けを喫し、坂口は開幕2連敗。クラップに敗れたのは想定内としても、これは痛い取りこぼしです。

モラレスは公式戦初戦となり、マタを5分35秒、体固めで撃破しています。

第5戦、4月7日、横浜文化体育館(観衆2,500人発表)大会、「昨日の友は今日の敵」という訳でS小林はM齋藤と公式戦で対戦、13分48秒、リングアウト勝ちを収めて2戦2勝。クラップはマンテルを11分13秒、ブレーンクローで降して2戦2勝、Tインフェルノは星野を12分9秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせてこちらも2戦2勝となりました。

セミファイナルでは猪木がリベラとシングルマッチ45分1本勝負で対戦し、5分28秒に体固めでフォール勝ち。

第6戦、4月8日、千葉県銚子市体育館(観衆2,500人発表)大会ではS小林はモラレスと公式戦外の通常のシングルマッチ30分1本勝負で対戦、14分25秒、回転エビ固めでモラレスがフォール勝ちしています。

珍しい記録ではこの日のセミファイナル、猪木vsBバションのシングルマッチ45分1本勝負で、猪木が48秒という速攻で体固めで勝っているという記録があります。これは試合結果だけしか報じられていないので試合詳細がわからないのですが、翌日の東京スポーツでA猪木(0分48秒体固め)Bバションと掲載されており、私は10分の間違いではないかと思いましたが、「月刊プロレス」、「ゴング」いずれも同じ試合時間でした。

第7戦、4月9日、群馬県桐生市民体育館(テレビ生中継、観衆2,700人満員発表)大会。メインイベントは猪木&S小林組のニュー・ゴールデンコンビが76年になって初のテレビ登場。クラップ&リベラ組と対戦しています。

1本目は13分17秒、S小林がカナディアン・バックブリーカーでリベラをギブアップさせて先制、2本目は1分32秒、日本組の反則勝ちとなり猪木&S小林組が2−0のストレート勝ち。

セミファイナルは坂口とマンテルの公式戦ではない通常のシングルマッチ30分1本勝負で7分58秒、体固めで勝利を飾っています。

公式戦、モラレスは星野を12分18秒、体固めで破り2勝目、テレビ生中継はここまでの3試合を放送。M齋藤はTインフェルノを11分11秒、体固めで破り、前75年の第2回大会のスーパー・デストロイヤー時代に敗れた借りを返しました。木戸はBバションを4分39秒、エビ固めで降し2勝目を挙げました。

猪木のリーグ戦不参加はテレビ中継にも影響を与え、この週の放送内容はリーグ戦にスポットが当たりませんでした。

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