mixiユーザー(id:21258650)

2022年07月21日18:10

176 view

ストロング小林さん追悼(195)

モハメド・アリvs猪木戦電撃決定!の外伝を受けて、76年新日本プロレス「ビッグ・ファイト・シリーズ」2月27日、後楽園ホール(テレビ生中継、観衆1,900人発表)大会での「ワールドプロレスリング」番組の冒頭には試合開始前に事前収録していたと思われる猪木のインタビューが放送されました。

リングのエプロンにジャージ姿で座っている猪木にNETの舟橋慶一アナウンサーがインタビュー、猪木は「ついに巡ってきたチャンス、アリを必ず倒す」と力強く宣言しました。

また、この日より参戦予定だった「死神」ジョニー・パワーズは飛行機の到着が遅れ間に合わず、この日はストロング小林との対戦が組まれていましたが試合は中止されました。

この日のメインイベントは坂口征二&星野勘太郎組とグレート・ゴリアス&ブラック・ゴールドマン組のレッド・デビルスが対戦。1本目はゴリアスが日本初公開のリバースフルネルソンから倒れて腕関節を決めるジャベの一種を星野に見せましたがギブアップは奪えず、15分20秒に両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は3分19秒、レッド・デビルスのマネージャー、マンマウンテン・カノンが介入し日本組の反則勝ちとなり2−1で坂口&星野組の辛勝となりました。

アリ戦が発表されて張り切る猪木はセミファイナルでマイク・スターリングスとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、5分52秒、バックドロップからの体固めで快勝しています。

セミ前は凱旋帰国の木戸修がドン・セラノと対戦し、12分10秒、鮮やかなジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。テレビ生中継はこちらの3試合。

パワーズ戦がなくなったS小林はロン・スターを9分10秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせましたが、この試合はテレビ放送されず。

この日山本小鉄が今シリーズ唯一試合に出ており、柴田勝久と対戦し7分10秒、反則負けとなっています。

2月28日、愛知県体育館(観衆4,200人発表)大会からパワーズが登場、この日はこのシリーズで行われる2大タイトルマッチと同一カードによる前哨戦が組まれています。

メインイベントはシリーズ最終戦、3月18日、蔵前国技館で行われるNWF世界ヘビー級選手権試合の前哨戦、猪木とパワーズのシングルマッチ60分1本勝負。

パワーズは前回の来日の時に猪木が左膝ウィルス性関節炎で長期欠場していたところからウィークポイントが左膝であることを熟知しており、場外からコーナーポストを利して猪木の左膝を攻撃。怒った猪木はパワーズを場外に引きずり落としてバックドロップ、リングに上がってきたパワーズにロープ際でレフェリーの静止を振り切って攻撃し12分45秒、猪木暴走の反則負けに終わっています。

セミファイナルは3月4日、広島県立体育館での北米タッグ選手権試合前哨戦、坂口&S小林組とゴリアス&ゴールドマン組のレッド・デビルスの45分3本勝負。

1本目は17分41秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は4分2秒、マネージャーのカノンの巧みなアシストもあってレッド・デビルスの反則殺法が冴え、4分2秒、ゴリアスが坂口を体固め。チャンピオンチーム屈辱のフォール負けで前哨戦はレッド・デビルスに軍配が上がりました。

2月29日(76年は閏年)、兵庫県姫路市厚生会館(観衆3,800人満員発表)大会で後楽園ホールで行われる予定だったS小林とパワーズのシングルマッチが実現。前回の75年「闘魂シリーズ」で初顔合わせした両者はシングルで2度対戦し、S小林の2反則勝ちでした。しかし、猪木挑戦を控えるパワーズは絶好調で8分44秒、足8の字固め(パワーズロック)でS小林からギブアップ勝ちを奪っています。

新日本プロレスの巡業は関西から四国へ。3月1日、徳島県阿南市体育館(観衆2,200人発表)大会ではS小林はメインイベントで坂口&凱旋帰国した木戸を加えてのトリオを結成、ゴリアス&ゴールドマン&スターリングス組と対戦。

1本目は14分4秒、ゴールドマンが木戸を体固め、2本目は2分4秒、日本組の反則勝ち。決勝の3本目は4分29秒、S小林がスターリングスを体固めに決めて決勝フォールを奪い、2−1で坂口&S小林&木戸組の勝利となりました。

猪木はセミファイナルでスターを5分20秒、体固めで破り、パワーズは星野を僅か2分3秒、足8の字固めで撃破しています。

3月3日、愛媛県今治市天保山特設リング(観衆3,300人超満員発表)大会のメインイベントでは坂口&S小林組に永源遙が加わったトリオがパワーズ&スターリングス&スター組と対戦。1本目は17分16秒、永源がスターリングスを片エビ固め、2本目は6分21秒、パワーズが永源を足8の字固め。決勝の3本目は3分26秒、S小林がスターから片エビ固めで決勝フォールを奪って坂口&S小林&永源組が2−1で快勝しました。

猪木はセミファイナルでゴリアスとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、8分22秒、アバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ち。

3月4日、広島県立体育館(テレビ収録、観衆5,500人満員発表)大会。メインイベントは坂口&S小林組にゴリアス&ゴールドマン組のレッド・デビルスが挑戦する北米タッグ選手権試合。2月28日、名古屋での前哨戦ではマネージャーのカノンのインターフェアで坂口がよもやのフォール負けを喫していますが…。

1本目は17分38秒に日本組の反則勝ち。2本目は3分22秒、坂口がゴリアスをアトミック・ドロップからの体固めに破り、反則含みではありますが、レッド・デビルスに2−0のストレート勝ちで、初防衛を果たしています。

セミファイナルで猪木はスターを5分20秒、弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップ勝ちを収めました。試合時間は3月1日の阿南大会と同じですが、複数の資料で調べましたから間違いないと思われます。アリ戦が発表されて以降、猪木はセミファイナルのシングルマッチが増え、試合時間も短くなっています。
6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年07月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記