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2022年07月15日06:30

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ストロング小林さん追悼(189)

76年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」前半戦から後半戦にかけてのストロング小林の激闘の記録です。

1月12日、佐賀県武雄市白岩体育館(観衆2,000人発表)大会、S小林はメインイベントで山本小鉄とタッグを結成、タイガー・ジェット・シン&ザ・ブルータス組と対戦、1本目は14分52秒、両チームリングアウトとなり1−1。決勝の2本目は1分14秒、シンが小鉄を体固めに決めて2−1でシン&ブルータス組に凱歌が上がりました。

猪木はセミファイナルでスティーブ・ライトと45分1本勝負で対戦、9分47秒、体固めでフォール勝ち。坂口征二はジ・インフェルノ2号を8分58秒、片エビ固めで破りました。

1月13日、熊本市体育館(観衆4,500人超満員発表)大会ではS小林はセミ前でブルータスとシングルマッチで対戦、10分55秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち。坂口はセミファイナルでシンと今シリーズ2度目のシングルマッチで対戦も7分26秒、体固めでフォール負けを喫しています。

新日本プロレスの巡業は九州から四国に入り1月16日、徳島市体育館(テレビ生中継、観衆3,500人発表)大会。S小林はメインイベントで星野勘太郎と組んでシン&ブルータス組と対戦、S小林が猪木、坂口以外とのタッグ、自分がエース格でテレビ中継のメインを務めるのは前75年9月19日、猪木が左膝ウィルス性関節炎から復帰した千葉公園体育館での小鉄と組んでバディ・ロバーツ&レイモンド・ルージョー組を2−1で破って以来4か月ぶり。

1本目は13分41秒、シンが秘密兵器のアルゼンチン・バックブリーカーを前75年6月26日、蔵前国技館での猪木にNWF世界ヘビー級王座を奪われた試合の2本目に出して以来使用、星野をギブアップさせて先制、2本目は2分51秒、両チームリングアウトとなり、2−1でシン&ブルータス組の勝利。

猪木はセミファイナルに登場、Sライトとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、10分3秒、弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップ勝ち。前週のシン戦で受けたダメージからは回復したようでした。

坂口はインフェルノ2号とシングルマッチで対戦、7分31秒、片エビ固めでフォール勝ち。テレビ生中継はこの3試合。

四国から東海・関東へと転戦、1月19日、静岡・駿府会館(観衆3,500人発表)大会ではS小林が今シリーズ2度目のシンとのシングルマッチで4分20秒、体固めであっさりフォール負け。 
 
1月21日、千葉県船橋ヘルスセンター・ローラースケート場(観衆2,300人発表)大会、S小林はセミ前でブルドッグ・オットーとシングル対決、8分36秒、ラクダ固め(キャメルクラッチ)でギブアップ勝ち、やはり巨漢レスラー殺しにはこの技が有効です。 

セミファイナルの坂口とシンのシングルマッチ45分1本勝負は7分21秒、両者リングアウトの引き分けとなり、ようやく坂口はシン戦の連敗から脱却しました。

1月22日、神奈川川崎市体育館(観衆3,300人満員発表)大会ではメインイベントでS小林は坂口とのパワー・ファイターズを結成しシン&ブルータス組と対戦、1本目は6分2秒、シンが坂口にリングアウト勝ち、2本目は6分31秒、シンがS小林に反則勝ちで2−0でシン&ブルータス組のストレート勝ち。リングアウトと反則とはいえ、1本も取れなかったのは痛恨でした。内容はどうあれ、坂口&S小林組がストレート負けしたのは初の出来事でした。

猪木はセミファイナルでインフェルノ3号と対戦、8分31秒、体固めでフォール勝ち。

1月23日、群馬県藤岡市民体育館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会、メインイベントは猪木&山本小鉄組がオットー&Sライト組と対戦、1本目は12分58秒、Sライトが小鉄を体固め、2本目は3分52秒、小鉄がオットーの150kgの巨体を首固めに丸め込んでのフォール勝ち、決勝の3本目は4分31秒、猪木が弓矢固めでSライトをギブアップさせて2−1で猪木&小鉄組に凱歌が上がりました。

セミファイナルは坂口vsシンのシングルマッチ45分1本勝負、7分49秒、坂口の反則勝ちに終わりました。テレビ生中継はこの2試合でS小林の試合は放送開始前に行われ、セミ前でブルータスとシングルマッチで対戦、4分51秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちしています。

1月24日、群馬県館林市民体育館(観衆2,300人発表)大会では、S小林はシンとセミファイナルで今シリーズ3度目の対戦、6分18秒、体固めでまたもフォール負け。

この日の前日の23日、同じ館林市民体育館で国際プロレスが興行を開催しています。全日本プロレスとの興行戦争はよく書いていますが、新日本プロレスと国際プロレスについては本連載ではあまり書いていません。しかし、レアなケースなので触れておきたいと思います。

国際プロレスはグレート草津&マイティ井上組にセーラー・ホワイト&レン・シェリー組が挑戦したIWA世界タッグ選手権試合がメインイベントで、草津&井上組が2−1で勝って、前75年12月2日、横浜文化体育館でピエール・マーチン(フレンチ・マーチン、フレンチ・マーテル、マッドドッグ・マーチン)&マイク・マーテル組のザ・コンバット・フレンチ・ブラザーズから奪回した同王座の初防衛に成功しましたが、こちらは1,000人発表でした。

1月25日は足立区体育館(観衆3,300人超満員発表)大会、メインイベントは76年初結成となる猪木&S小林組のニュー・ゴールデンコンビがシン&ブルータス組と対戦、2月5日、札幌中島スポーツセンターで、猪木&坂口組の持つ北米タッグ王座に挑むシン&ブルータス組は、このシリーズ、猪木&小鉄組、S小林&小鉄組、S小林&星野組、そして3日前の川崎大会では、坂口&S小林組にも土をつけて絶好調。 

1本目は18分32秒、シンが猪木にリングアウト勝ち、2本目は7分22秒、シンがS小林を体固めに決めて2−0でシン&ブルータス組が坂口&S小林組についでよもやの2連続2−0のストレート勝ち。ニュー・ゴールデンコンビは前75年11月28日、久留米大会でイワン・コロフ&グレッグ・バレンタイン組に2−1で敗れて以来2連敗で、ストレート負けは初めて。

ブルータスは非力と言われながらもシンがブルータスを上手く操縦しながら、一人で暴れまくり、上出来過ぎる位の戦績。ブルータスの開幕戦からの試合ぶりを見れば、ブルータスが2本取られて負けるというのが大方の予想でしたが、侮れないタッグチームになって来ました。
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