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2022年07月07日05:48

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ストロング小林さん追悼(181)

75年新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」終盤戦、12月5日は山口県岩国市体育館(観衆2,500人発表)大会、ストロング小林はグレッグ・バレンタインとシングルマッチ30分1本勝負で対戦し、16分3秒に反則勝ち。新日本プロレス第2戦となるビル・ロビンソンは星野勘太郎を11分58秒、体固めで降しています。この日のマッチメイクはロビンソンvs星野がセミ前でS小林vsバレンタインはその前、つまり後ろから4番目に組まれました。

イワン・コロフは前日の12月4日、大阪府立体育会館大会を最後に帰国しました。

12月6日、岐阜県美濃加茂中濃体育館(現プラザちゅうたい、観衆3,000人満員発表)大会でもS小林の試合は後から4番目に組まれ、リッキー・ハンターに14分49秒、片エビ固めで勝利を飾りました。その後のセミ前がロビンソンと山本小鉄のシングルマッチで4分11秒、体固めでロビンソンがフォール勝ち。

この12月6日は馬場の「広く門戸を開放」発言で物議を醸した全日本プロレスの「オープン選手権」が足立区体育館(テレビ生中継、観衆3,200人超満員)発表で開幕。

猪木が不参加を申し出るや、実行委員に名を連ねていた芳の里日本プロレス代表は「この大会に猪木君が出ないということは、彼の日頃の発言からして残念だ。猪木君は今後、馬場君ヘの挑戦の権利は全て放棄したものと見做す。」と厳しい口調で非難。4月の新日本プロレスの「第2回ワールド・リーグ戦」に寄贈を約束していた日本プロレス栄光のワールド・リーグ戦優勝杯の大トロフィーは「オープン選手権」の優勝者に寄贈されることになりました。

日本側は全日本プロレスが馬場、ジャンボ鶴田、ザ・デストロイヤー、アントン・ヘーシンク、国際プロレスからはラッシャー木村、グレート草津、マイティ井上。さらにフリーとして大木金太郎、ヒロ・マツダが参加。

外国人側はドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイス、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ダスティ・ローデス、ディック・マードック、ドン・レオ・ジョナサン、バロン・フォン・ラシク、ホースト・ホフマン、パット・オコーナー、ミスター・レスリング、ケン・マンテルの内外のメインイベンター20人が参加。

参加選手が多過ぎる為、総当たりリーグ戦は無理。トーナメントも1度負けた選手が失格になるところから優勝争いヘの興味が薄れるとして、芳の里実行委員のアイデアで「大相撲形式」を採用、ファン投票において1位から20位のランキング、「番付」を作り、上位同士、下位同士が中心に対戦するようにし、さらに同時にファン投票で「夢の対決」を募り、ファンの要望の高いカードから優先して組んでいくことになりました。

馬場は、それでも万が一、猪木が「出る」と出場表明したことを想定して、前半戦でレイス、マードック、ホフマン、レスリングらセメントが強いことで知られる外国人達を連日当てて、シュートマッチを仕掛け、馬場戦にたどり着く前に猪木を潰してしまおうと考えていたというから驚きです。

このシナリオを描いたのは猪木嫌いで知られる当時の馬場のブレーン、「月刊プロレス」編集顧問、筑波大学教授の森岡理右だったとのことで、全ては「生意気な猪木を黙らせる為」に仕組まれていたものでした。

NWA会長のジャック・アドキッセン(フリッツ・フォン・エリック)が馬場に「お前、アメリカのマット界を空っぽにするつもりか?」と冗談めいて言ったそうですが、空前絶後のメンバーが集結したのは事実で、54年2月に日本初のプロレス国際試合が行われてから今日までの68年間でこれだけ豪華なメンバーを集めたシリーズは他に存在しません。

開幕戦では馬場がラシクに勝ち、「夢の対決」ファン投票第2位となったドリーvsブッチャーはドリーの反則負け、後にNWA世界ヘビー級王座を巡り80年代の全米の黄金カード隣るレイスvsローデスはレイスがダイビング・ヘッドバットで勝ちましたが、ローデスが「アメリカン・ドリーム」の本領発揮した素晴らしい試合でした。大木はマンテルに勝ち、ジョナサンはヘーシンクにリングアウト勝ち。国際プロレスから参戦の井上とレスリングは両者リングアウト。

なお、この日は国際プロレスの年内興行ラストとなる「ビッグ・ウィンター・シリーズ」最終戦となる静岡県伊東市青果市場大会があり、国際プロレスのエース級である井上が全日本プロレスの興行に出る見返りにグレート小鹿&大熊元司組の極道コンビが国際の興行に参戦。

寺西勇&大位山勝三組と対抗戦45分3本勝負で対戦し2−1で小鹿&大熊組が勝っています。開幕戦はテレビ生中継で入場セレモニーがあり、国際プロレスの選手も必要だった為に井上が吉原功社長に指名されて行ったと思いますが、そのあたりのバーターもしっかりとなされています。 

「オープン選手権」は6日(土)足立区体育館で開幕後、7日(日)埼玉県川越市民体育館、8日(月)広島県呉市体育館、9日(火)福岡九電記念体育館(テレビ収録)、10日岐阜市民センター、11日(木)、日本武道館での「力道山13回忌追善特別興行」(日本テレビ、東京12チャンネル収録)を挟んで12日(金)三重県鈴鹿市立体育館、13日(土)福井市体育館(テレビ生中継)、14日(日)山形県米沢市営体育館、15日(月)仙台・宮城県スポーツセンター(テレビ収録)、16日(火)新潟県長岡市厚生会館(現アオーレ長岡)、17日(水)千葉公園体育館(テレビ収録)、18日(木)神奈川県川崎市体育館(テレビ収録)の全12戦。

新日本プロレスとは12月11日の蔵前国技館と日本武道館で日本プロレス史上最大の興行戦争となる他、新日本11月28日久留米市福岡県立体育館と全日本の九電記念体育館が11日差、さらに10日は岐阜でバッティング、新日本の大垣市スポーツセンターと全日本岐阜市民センターが同日開催となりました。
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