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2022年07月03日22:45

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ストロング小林さん追悼(178)

75年新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」11月20日は沖縄に上陸、那覇市奥武山(おうのやま)体育館(テレビ収録、観衆3,200人発表)大会初日。

メインイベントは坂口征二&山本小鉄組がこの日より特別参加のグレッグ・バレンタイン&ミスターX組と対戦、1本目は14分29秒、バレンタインが小鉄を体固め、2本目は4分37秒、坂口がバレンタインに反則勝ち、決勝の3本目は5分12秒、坂口がXを体固めに決めて2−1で坂口&小鉄組が勝利を飾りました。

なお、バレンタインの実父の「金髪の妖鬼」ジョニー・バレンタインですが、10月4日、ノースカロライナ州で移動中のセスナ機の墜落事故で腰と足の骨を折り、プロレスラー生活を断念するという重傷を負って引退となりました。

なお、セスナ機にはミスター・レスリング(ティム・ウッズ)、リック・フレアーも同乗しており負傷をしましたが、ウッズはベビーフェイスであり、ヒールのジョニーと同じセスナ機で移動していたことは伏せられていたものの背骨を負傷、12月の全日本プロレス「オープン選手権」に来日しましたが不調で、序盤の1週間で帰国しています。

フレアーは当時は下っ端だったため視界の悪い席に座らされており、それが幸いして復帰可能な怪我で済んだといいます。フレアーはこの負傷を機に、減量に取り組み、髪をプラチナブロンドのロングヘアーに変えてネイチャー・ボーイ・ギミックへと変身、大出世を遂げることになります。

セミファイナルは猪木とベアキャット・ライトのシングルマッチ45分1本勝負。10月31日、札幌大会では大荒れの末、ノーコンテストに終わった再戦となります。猪木は冷静にBライトのラフペースに嵌ることなくテクニックで完封、11分2秒、長い手足に絡みついてのグラウンド・コブラツイストからのエビ固めでカウント3を奪いました。Bライトは来日以来初の被フォール負けです。テレビ録画中継はこの2試合のみ。

ストロング小林の試合はセミ前に組まれましたが、テレビ放送されず、イワン・カラマゾフとのシングルマッチで6分54秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを収めています。

他、リッキー・ハンターは永源遙を11分6秒、体固めで破り、フィデル・カステロは星野勘太郎に10分42秒、回転エビ固めでフォール勝ち。ラウル・カステロは藤原喜明を11分19秒、体固めで降しました。

翌11月21日も那覇市奥武山体育館(観衆3,300人発表)大会2日目を開催。メインイベントは猪木&坂口組の黄金コンビがバレンタイン&ミスターX組と対戦、1本目は16分43秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分30秒、坂口がXを体固めに決めて猪木&坂口組が2−0のストレート勝ち。

S小林はセミファイナルでBライトとシングルマッチ45分1本勝負で対戦し、2分31秒、両者リングアウトの引き分け。前日、猪木がようやくフォール勝ちしたからといって、S小林は簡単には勝たせてはもらえません…。

前74年は11月12、13日の両日、奥武山体育館大会を開催、猪木vs新日本プロレス最初で最後の参戦となった「アラビアの怪人」ザ・シークの2連戦で初日5,200人、2日目5,000人と超満員発表だったのに対し、今回は初日3,200人、2日目3,300人発表と満員には成らず。やはりBライト、Gバレンタイン、ミスターXはマニア好みではありますが一般的に知名度は低く、集客力には欠けたと思います。

11月22日、沖縄市(旧コザ市)体育館(観衆2,100人発表)大会、メインイベントは猪木&星野組がバレンタイン&ハンター組と対戦、1本目は15分17秒、ハンターが星野を体固め、2本目は1分29秒、星野がハンターを回転エビ固め、決勝の3本目は2分43秒、猪木がハンターを体固めに決めて2−1で猪木&星野組がハンターから2本奪って勝利を飾っています。

セミファイナルは坂口とBライトのシングルマッチで6分26秒、坂口の反則勝ち。

S小林はミスターXとシングルマッチで対戦、12分14秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを収め、10月31日、札幌大会でフォール負けを喫した借りを返しています。

この試合、Xがギブアップしているにも関わらず、S小林が逆エビを離さずに絞り上げ、Xが腰を負傷してこの大会を以て途中帰国をしてしまったという顛末がありました。S小林、日頃の憂さを晴らす大暴れ、といったところですが…。

国際プロレス時代の73年3月7日、三重県四日市市体育館でホースト・ホフマンを相手にIWA世界ヘビー級王座防衛戦を行った時に、1本目、ホフマンに先制フォールを奪われたS小林が2本目、逆エビ固めでギブアップを奪い、ホフマンがギブアップの声を上げても締め続け、3本目、腰を痛めたホフマンが試合放棄、2−1でS小林が王座防衛に成功したことがありましたが、今回はのミスターX戦はこちらの焼き直し版と思われます。

ミスターXは開幕戦から安定した実力者ぶりを見せつけ、強さには疑問符がつくBライトを押さえ「来日外国人暫定エース」として連日メインイベントを張って頑張りましたがバレンタイン、イワン・コロフの大物外国人参戦でお役御免となったというところが正解かと思います。

12月4日、大阪府立体育会館で予定されている北米タッグ選手権試合はXの代わりにバレンタインがコロフと組んで猪木&坂口組に挑戦することに決まりました。
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