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2021年05月26日19:35

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読書日記Nо.1358(文春の流儀)

■木俣正剛「文春の流儀」2021年3月中央公論新社刊

本日、東京・大手町の自衛隊が運営する大規模接種会場で、新型コロナワクチン
接種を受けてきました。

とてもスムーズで、受付けから会場を出るまで、30分で終了。2回目の接種受付
もあって、6/30の予約も完了しました。

自衛隊が運営する大規模接種会場も、報道によれば、大阪はすぐに埋まっている
ものの、東京は余裕があるようです。緊迫度の違いがあるのかもしれません。

私自身は、66歳の高齢者であり、基礎疾患もあるので、すごくほっとしています。
この1年間余、毎朝、コーヒーを淹れるときに、香りを感じると、感染していないと
ほっとしてきましたので。

でも、禍福は糾える縄の如しと言って、いいことばかりではなく、ワクチン接種の
受付けで、身分証明書を出そうと思って、運転免許証を出そうとしたら、紛失して
いることが分かりました。

1週間前は、確かに、あったのに。財布に入れていましたので、買い物をした際、
落としたようです。幸い、健康保険証で代用できましたが。

運転免許証は、東京では運転していないので、普段は使いませんが、IDカードとして
使っていましたので、紛失届けや再発行手続きなど、面倒が降りかかってきました。

さてさて、読書日記でした。

本書の惹句を紹介します。

“『週刊文春』や『文藝春秋』の元編集長が経験した事件や出会った人々を綴る。
取材の光と影、芥川賞・直木賞の舞台裏、昭和史を彩った出来事などを通して、
マスコミの役割も見えてくる。”

なんだか、とても抑えた惹句ですが、とても面白く読めました。

現在の新聞・TVのマスコミが、政府に従順になっている中、ひとり気を吐いている
マスコミは、「文春砲」と称される、「週刊文春」のスクープだけではないかと
思っていましたので、興味津々で本書を手に取りましたが、派手な話は控えめで、
文春愛に溢れた、元「週刊文春」と元「文藝春秋」編集長の、心意気が抑制された
トーンで述懐されて、とても好感がもてました。

章立てと、小見出しの抜粋も紹介します。

■第1章 スクープにいたる道
 ・政界スキャンダルに圧力はあるか
 ・「スキャンダル記事潰し」は可能か
■第2章 取材の光と影
 ・文春砲の原点は具志堅用高の八百長疑惑
 ・不倫記事を断った記者
■第3章 売れるのは家族
 ・貴花田と宮沢りえの「破断の真相」
 ・野村克也とサッチーは新幹線も止めた?
■第4章 文学賞という事件
 ・司会として見た芥川賞の「秘密」
 ・選考は本当に公平なのか?
■第5章 まだ「文豪」がいた時代
 ・石原慎太郎 コワモテの裏側
 ・司馬遼太郎と山崎豊子・・・超大物作家の凄さ
■第6章 一枚の名刺で
 ・盛田昭夫を好きになった電話
 ・スタジオジプリ鈴木敏夫さん
■第7章 私の文春論
 ・文春と新潮、雑誌は似ていても社風は大違い
 ・「週刊文春」三大事件
■第8章 昭和史の裏側
 ・「瀬島龍三 参謀の昭和史」
 ・太平洋戦争の肉声
■第9章 因果はめぐる
 ・和田誠さんの表紙
 ・阿川弘之さんと佐和子さん
■終章 社を去るとき

著者は、私と同世代の1955年生まれで、文藝春秋社の常務まで昇りつめたが、
当時の社長の暴政を諫めて、一緒に身を引いたようです。

抑制された筆致の、まさに文春風雲録で、それが、琴線に触れました(^^♪

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