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日記一覧

■原武史『「線」の思考』2020年10月新潮社刊副題は、本日の日記のタイトルに使いました、“鉄道と宗教と天皇と”。本日記が、2020年最後の読書日記となりました。ご愛読いただきましたマイミクの皆様に、まずもって、深く感謝いたします。2020年は、日本でも

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■荻原魚雷「中年の本棚」2020年8月紀伊國屋書店出版部刊偶々、休日によく行く、紀伊国屋書店新宿店の店頭でみかけて、手に取った本。著者の荻原魚雷さんは、本は読んだことがなかったが、雑誌などで、古本に関するコラムを書いている人だと知っていました。

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■三浦展「下町はなぜ人を惹きつけるのか?」2020年11月光文社新書副題は、“「懐かしさ」の正体”。著者の三浦展さんを、マイミクさんはご存知だろうか。2005年に「下流社会」という新書で、ブレイクして、その後も特に、東京を中心とした都市論、消費社会論

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■内田樹「日本習合論」2020年9月ミシマ社刊私は、ここ15年くらい、内田樹の読者であるが、最近、刊行される本が多く、とても全部は、読み切れていない。御年70歳になられて、最近、毎月、新刊がでる。それ以外にも、講演や座談会にひっぱりだこで、おまけに

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■猪瀬直樹「公 日本国・意思決定のマネジメントを問う」2020年7月ニュースッピクス刊本日記のタイトルですが、小池百合子・現都知事の、前の前の都知事の名前は誰?と聞かれて、即答できる方は、都民でも、半分以下かなと思います。じゃぁ、前の都知事は?

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■磯田道史「感染症の日本史」2020年9月文春新書日本史について、一般読者に分かりやすい本を書いて、読者の人気が高い著者に磯田道史さんがある。磯田さんは、2003年に「武士の家計簿」を新潮新書で書いて、大人気になり、世に出て、この本を原作に、2010年

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■門井慶喜「銀閣の人」2020年9月KADOKAWA刊私は専らの小説読みではないが、小説も道楽読書の重要なジャンルのひとつであることには変わりない。以前読んで、馴染みとなった作家の作品には、手が伸びることが多く、本書もそれで手に取った。門井慶喜さんの作

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■岡田暁生「モーツァルト よみがえる天才3」2020年9月ちくまプリマー新著書店の新刊コーナーに並んでいて、どれどれと手に取った本。ちくまプリマー新書は、若者向けを対象とした新書で、普遍的でベーシックなテーマを扱い、現代を生きる上で必要なことが

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■高橋源一郎「誰にも相談できません」2020年2月毎日新聞出版刊副題は、“みんなのなやみ ぼくのこたえ”。私は、そんなに熱心な高橋ゲンちゃんの読者ではないが、内田樹さんがときどきその名を口にするので、数年前から読むようになった。今年も、「一億三

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■塩田武士「デルタの羊」2020年10月KADOKAWA刊本日記のタイトルに使った、帯のキャッチに引き寄せられるように手に取った小説。私は、ブキッシュな人間なので、映画よりもまず、原作の小説を読むタチだが、塩田武士さんの小説は、今までその2冊しか読んだこ

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■野口武則「元号戦記 近代日本、改元の深層」2020年10月角川新書先ほどのTVニュースを見ていたら、本日の新型コロナ新規感染者数が、2200人を超えて、過去最高を記録したとの報道があった。思えば、令和2年の今年は、2月から、コロナコロナの毎日で、ま

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■塩野七生「小説 イタリア・ルネサンス 1 ヴェネツィア」2020年9月新潮文庫私は、塩野七生の30年来の読者で、塩野七生の著書は、7割方読んできた。先週、いつも休日に行く新宿の紀伊國屋書店の店頭で、見慣れない塩野七生の文庫を見かけたので、思わず

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■清水潔「鉄路の果てに」2020年5月マガジンハウス刊太平洋終戦後75年が経ち、私も含めて、父親が戦争に行っていた子どもたちが、そろそろ老後を迎えている。戦争について寡黙だった父親のことを、なんらかの形で書き残しておきたいという想いから、記された

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■布施英利「ダ・ヴィンチ、501年目の旅」2020年8月集英社インターナショナル新書レオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなったのは、1519年なので、昨年2019年は没後、500年目の年だった。ダ・ヴィンチの作品は、そのほとんどがヨーロッパの美術館にあり、美術批評

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■ヤニス・バルファイルキス著、関美和訳「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい 経済の話」2019年8月ダイヤモンド社刊昨年、日本でも話題になった本を、遅ればせながら手に取った。書名がやたら長く、形容詞を盛っているが、原題

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■稲垣栄洋「生き物の死にざま はかない命の物語」2020年7月草思社刊私は生物学の啓蒙書も大好きで、福岡伸一さんの本等をよく取り上げているのは、マイミクさんなら、ご存知だと思う。本書は、ひと月ほど前に、休日によく行く、紀伊國屋書店新宿店の新刊書

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■中野京子「中野京子の西洋奇譚」2020年9月中央公論新社刊前回のAIに関する本から、一転して、今回は西洋の奇譚の本。道楽読書で、一番避けたいのは、飽きることで、同じ種類の本を読んでいるとどうしても、飽きがくる。飽きがきそうだと、思い切って、反

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■養老孟司「AIの壁 人間の知性を問い直す」2020年10月PHP新書マイミクさんは、もうお馴染みだと思いますが、私は養老孟司先生に私淑していて、養老先生の本を、書店の店頭で見ると、思わず手に取っています。本書も、まさにそれ。ただ、パブロフの犬状

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■鳥飼玖美子・齋藤孝「英語コンプレックス粉砕宣言」2020年2月中公新書ラクレこのような本を読むくらいですから、私は、英語コンプレックスがあります。中学〜大学まで、10年以上、英語を学んでも、話せないクチです。幸い、仕事の出版業は、ドメスティック

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■伊集院静「作家の贅沢すぎる時間」2020年9月双葉社刊副題は、“そこで出逢った店々と人々”。日本の戦後文学には、無頼派作家と呼ばれる人々がいた。無頼派作家とは、坂口安吾、太宰治、織田作之助を中心に、石川淳、伊藤整、高見順、田中英光、檀一雄など

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■斎藤美奈子「中古典のすすめ」2020年8月紀伊國屋書店出版部刊文芸評論家の斎藤美奈子さんの本は、3年前に「文庫解説ワンダーランド」を読んで、読書日記にも書いたが↓、その切れ味のするどい話芸が、小気味よかったので、今回も、紀伊國屋書店の店頭で見

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■秋山武雄著・読売新聞都内版編集室編「東京レトロ写真帖」202年8月中公新書クラレ本日、66歳の誕生日を迎えることができました。読書日記も、1301回目ということで、なんだかうれしいです。仕事の方は、まだ現役の最前線にいて、あと1年でリタイアに舵を切

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■朝日新聞社編「コロナ後の世界を語る」2020年8月朝日新書副題は、“現代の知性たちの視線”。新型コロナを、単なる風邪だと強がっていた、アメリカのトランプ大統領が感染して、向こう48時間が、ヤマ場だというニュースが、世界を駆け巡った。自然界のウイ

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■朝井まかて「類」2020年8月集英社刊マイミクさんは気づいておられると思うが、私の読書日記を読まれると、私がなぜ、この本を手に取ったかを、できるだけ書くようにしている。それは、偶々、書店の店頭に並んでいる本に目が合ってしまった、という場合もあ

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■高橋源一郎「一億三千万人のための『論語』教室]2020年2月河出新書今朝の朝日新聞朝刊一面に、論語の「最古」の写本が日本で確認されたという以下の記事が掲載されていた。“古代中国の思想家、孔子と弟子との対話をまとめた「論語」の注釈書のひとつ「論語

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■牧野知弘「人が集まる街、逃げる街」2020年7月祥伝社新書コロナ禍の前後で、働き方を含めた社会・経済の景色は、一変してしまいましたですね。2020年東京オリンピック開催にむけて、東京は、ホテルの建設ラッシュで、都心のオフィス需要も、活況を呈してい

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■内田樹・内田るん「街場の親子論」2020年6月中公新書ラクレ副題は、“父と娘の困難な物語”。NHKで不定期に放送される「ファミリー・ヒストリー」という番組があってときどき観るのだが、構成がよく考えられて、なかなかドラマチックで魅せる。あそこまでは

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■内田洋子「サルデーニャの蜜蜂」2020年5月小学館刊1〜2冊読んだだけで、すっかり魅了されて、その後、次々とその作品を手に取りたくなる作家がいる。まさにそれこそ、読者と作家の幸福な出逢いだが、私の中にも、そんな作家(物書き)が何人もいる。最近

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■吉田類「酒場詩人の美学」2020年8月中央公論新社刊全身黒づくめの服装で、四角い眼鏡をかけ、ハンチング帽を目深にかぶり、街の酒場の片隅で、美味しそうにお酒を飲んでいる老人。BS・TBSで17年に渡って放送されている「吉田類の酒場放浪記」を観たこ

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■茂木健一郎「クオリアと人工意識」2020年7月講談社現代新書昨日から今朝にかけて、「特別警報級」の台風10号が、九州の西海岸を進み、午前7時現在ではまだ九州の大半が暴風雨圏内だというが、九州・沖縄の被害は大丈夫だっただろうか。マイミクさんの中に

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