■塩野七生「小説 イタリア・ルネサンス２ フィレンツェ」2020年11月新潮文庫
私は66歳の高齢者なので、5/6に住んでいる杉並区から、コロナワクチン接種の
案内が届き、ネットで申し込んだら、6/22に予約できた。
ただ、昨日から、東京は自衛隊が運営する大手町の大規模接種の予約が始まったので、
ネットで申し込んだら、5/26に接種できることになった。
ファイザーとモデルナの違いはあるが、1か月も早く打てるので、杉並区をキャンセル
して、大手町で打とうと思う。
東京・大阪の自衛隊の大規模接種も、大阪は予約受付25分後には予約が埋まったが、
東京は、まだ埋まってない。東京に住む友人に確認したら、大勢が集まるので、敬遠
しているとのこと。
接種する高齢者側にも、色々な思いや事情がある。大阪の方が東京より切羽詰まって
いることがひしひしと感じられる。
さてさて、読書日記でした。
昨年の11月に、読んだ、塩野七生さんのシリーズの続編を、遅ればせながら
積読書の中から手に取って、紐解く。
読書日記は、前回に続いて、イタリアシリーズだが、本書は塩野七生さんの紡ぐ
物語の華麗さに痺れた。
前回読んだのは、「小説 イタリア・ルネサンス１ ヴェネツィア」↓で、続編の
本書では、物語はイタリア・ルネサンスの本場、フィレンツェを舞台に移し、さらに
華麗さを増す。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977517016&owner_id=5540901
惹句を紹介。
“「狂気の独裁者」と悪魔の心をもつ「反逆天使」ーー
二人の「メディチ」生き残るのはどちらか br �牴屬療圻瓩坊�臨した一族を
めぐる、若さゆえの残酷物語”
“公職追放処分となったヴェネツィアの外交官マルコ・ダンドロは、心機一転
フィレンツェへと旅に出た。しかし、メディチ家が善政を敷いたかつての�牴屬療圻�
は、いまや神聖ローマ帝国皇帝とスペイン王を兼ねる欧州最強の君主カルロスを
後ろ盾にしたメディチ家の庶流アレッサンドロの独裁する傀儡国家へと堕している。”
“マルコはカルロスの間諜である恋人オリンピアと再会を果たしたのだが、二人は
メディチ家の泥沼の内部抗争に深く巻き込まれていくのだった……。愛と陰謀が
渦巻くルネサンス時代を描いた傑作歴史ミステリー第2巻! 『銀色のフィレンツェ』
改題。豪華口絵を附す。“
小説において、目次はあまり意味をなさないかもしれないが、全部紹介。
・聖ミケーレ修道院
・イリスの香り
・半月館
・メディチ家の人々
・晩秋の一日
・監獄・バルジェッロ
・硬石の器
・一つの考え
・皇帝の間諜
・刑場の朝
・トレッビオの山荘
・家族の団欒
・ラファエッロの首飾り
・冬晴れのフィレンツェ
・『プリマヴェーラ』(春)
・フィレンツェ魂
・陰謀の解剖学
・壁の中の道
・反メディチの若き獅子
・糸杉の道
・反逆天使
・遠方の光
・アルノの向こう
・エピファニアの夜
・二人のマキアヴェリスト
・その後
ルネサンスの後期のフィレンツェが舞台なので、ラファエロやマキアヴェリの
残り香も香り、物語絵巻の華麗さに花を添える。
塩野七生さんの筆は、１．のヴェネツィアよりもさらに撓り、うっとりするほど。
いやぁ、堪能しまして、続編の３．ローマも早速購入しました♪
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