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2020年12月01日22:53

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ありがとう!横浜文化体育館(84)

プロレスリング・ノア05年も3年連続となる1月8日、日本武道館大会からスタート。メインイベントは前04年12月4日、横浜文化体育館の試合終了後に乱入して来た鈴木みのるが小橋建太のGHCヘビー級王座に挑戦。みのるの間接技に苦しめられながらも剛腕ラリアットからの片エビ固めで小橋が防衛記録を13回と伸ばしました。

話は前後しますがフリー(個人事務所高山堂)でノアと新日本プロレスに並行参戦していた高山善廣は04年8月8日、新日本のG1クライマックス大阪府立体育会館での佐々木健介戦の後、体調不良を訴えて救急搬送され、脳梗塞と診断されて入院、以後の試合を欠場しています。

みのる、高山、佐々木健介と並んで「外敵四天王」として04年まで新日本プロレスで試合をしていた天龍が方向転換しノアに参戦。1月8日の日本武道館大会では元全日本の後輩、WAR時代は平成維震軍として抗争を繰り広げた越中詩郎と組んで三沢光晴&力皇猛組と対戦、力皇の無双の前に越中がフォール負け。

3月6日、日本武道館では小橋が力皇に敗れて14度目の防衛に失敗、GHCヘビー級王座から転落、「絶対王者」時代が終焉、この路線変更が後々、ノア下火のトリガーとなって来ます。この次の4月24日の日本武道館大会で力皇は齋藤彰俊を破りGHCヘビー級王座初防衛を果たしますが、武道館満員マークがストップしました。また、この日は4月3日、後楽園ホールで三沢の口から7月18日に2年連続の東京ドーム大会を開催することが発表されましたが、ドームで三沢に対戦表明をするべく、この年の3月に全日本プロレスを離れ、「無所属」宣言した川田利明が来場しました。三沢は「川田、ドームのリングで待ってるよ」と川田の挑戦を受諾しています。

7月18日の東京ドーム大会「Destiny」は前年を上回る62,000人発表(超満員)の大観衆を動員、低迷する新日本プロレスを尻目にノアは「マット界の盟主」と高評価を受けました。メインイベントは三沢が川田と5年ぶりのシングル戦を行い、ランニング・エルボーからの片エビ固めで勝利。セミファイナルは小橋が新日本プロレスを離れ、WJに移籍後、フリーとして新日本、全日本プロレスに上がっていた佐々木健介と壮絶なチョップ合戦の末、剛腕ラリアットで健介を撃破。

天龍は全日本時代の付き人だった小川良成をラリアットで降し、GHCヘビー級王者力皇は新日本の棚橋弘至を無双で破り2度目の防衛を果たしますが、GHC王座戦がセミ前より前に組まれたのが力皇の人気を現しています。当時棚橋はまだ他団体のエースクラスに負けても新日本プロレスの看板に傷がつかないポジションにいました。

同大会は日本テレビ系のCS放送、日テレジータスで完全生中継された他、地上波でも当日深夜から2時間50分枠という異例の長さで特番放送され、久保新太郎日テレ社長が観戦に訪れるなど前年以上の収穫がありましたがノア人気はここまでがピークだと思います。

9月18日、日本武道館で三沢が力皇のGHCヘビー級王座に挑戦しましたが無双の前にフォール負け。力皇政権が当面続くかと思われた矢先の11月5日、日本武道館で44歳となり、体力的な衰えが目立って来ていた田上明が力皇を「俺が田上」で降しGHCヘビー級王座初戴冠。中年ヒーローの誕生に日本武道館に集まった観衆は大喜び、やはり四天王時代の選手の人気には敵わないと思える熱狂ぶりでした。

99年に新日本プロレスでデビュー、棚橋、井上亘と同期の柴田勝頼はこの年の1月末の契約更改時に当時の草間政一社長と衝突し更改せず、上井文彦元新日本プロレス執行役員が主宰する「ビッグマウス・ラウド」所属となりました。この日ノアに参戦し「ソウルメイト」といわれたKENTAと組んでモハメドヨネ&森嶋猛組の保持していたGHCタッグ王座に挑戦、森嶋がKENTAをバックドロップからの片エビ固めで破り王座奪取成らず。

ノア05年の横浜文化体育館大会は12月4日「Winter Navigation05」最終戦(テレビ収録、観衆4,600人満員発表)として開催され、初の日曜日開催となりました。

メインイベントでは新GHCヘビー級王者田上に森嶋が挑戦、97年に森嶋が全日本プロレスに入門して来た時に田上の付き人を務めていたことがあり、師弟対決となりましたが22分19秒、田上が「俺が田上」に次ぐ新型喉輪落とし「つくば薪割り」からの体固めで森嶋を破り、初防衛に成功しています。

また、三沢と天龍がシングルで18年ぶりに激突(87年6月1日、全日本プロレス金沢市石川県産業展示館、猛虎七番勝負第5戦、タイガーマスクvs天龍、天龍の勝利以来)三沢がランニング・エルボーバットからの片エビ固めで天龍を退けています。

セミファイナルはGHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合王者チーム金丸義信&杉浦貴組に鈴木鼓太郎&リッキー・マルビン組が挑戦。29分19秒、ジュニアでも体幹がガッチリしている杉浦がマルビンをオリンピック予選スラムからの片エビ固めで破り金丸&杉浦組が王座防衛を果たしました。

秋山準&菊地毅組と健介&中嶋勝彦組のタッグマッチ、中嶋は03年中学校卒業後WJに入門、同年9月6日、横浜文体で行われた「X−1」で総合デビュー、04年1月5日、後楽園ホールでプロレスデビューを果たし、WJ崩壊後は健介の元に身を寄せ、「親子タッグ」として活躍していました。試合は15分26秒、17歳の中嶋が41歳、キャリア17年の菊地を15分26秒、ジャーマン・スープレックスホールドでフォールしています。

柴田がこの日もノアに参戦、三沢&潮崎豪組vsKENTA&柴田組の一戦は17分43秒、柴田が顔面蹴りから潮崎を体固めに降してソウルメイトチームの勝利。小橋と天龍がタッグ対決、小橋&泉田純至(純改め)組と天龍&越中組は泉田が狙われ、14分1秒、越中がジャンピング・ヒップアタックからの片エビ固めで泉田を撃破しました。

外敵鈴木みのるは丸藤正道とイギリスでタッグを組んで以来意気投合、この日もタッグを組んで出場し、齋藤彰俊&井上雅央組と対戦、16分41秒、みのるが雅央を逆さ落としからのスリーパーホールドで絞め落としています。

小川良成&佐野巧真&SUWA組vsスコーピオ&バイソン・スミス&ロウキー組の6人タッグマッチは12分53秒、佐野がロウキーをノーザンライト・ボムから体固め。力皇&川畑輝鎮組とノアの新しい提携先となったアメリカ東部地区のローカル・インディー団体ROH(リング・オブ・オナード)からの刺客ダグ・ウイリアムス&ナイジェル・マッギネス組は9分42秒、ダグが川畑をカオスセオリー・スープレックスホールド(後方回転エビ固めからそのままグリップを離さず投げるジャーマン)で破りました。

第1試合は志賀賢太郎&百田光雄組と本田多聞&10月18日、松山・アイテムえひめでデビューした平柳努(玄藩)組のタッグマッチ。12分12秒、ベテラン百田が平柳をエビ固めに丸め込みでいます。

この年ノアは平柳以外にも、12月24日、ディファ有明での恒例となったクリスマスイブ興行で谷口周平(マイバッハ)、青木篤志、伊藤旭彦、太田圭則(一平)の4人の新人がデビューし、若手の層が厚くなりました。
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