1916年。
ソウルのパゴダ公園はお年寄りたちの集いの場ですが、釜山にも同じように高齢者が集まる公園があります。
繁華街の南浦洞の北東にある龍頭山公園がそれで、小高い丘の上が公園になっています。
公園にはエスカレータに乗っていくことも可能です。
これなら足の不自由な老人であっても容易にアクセスできることでしょう。
公園内には釜山港を一望におさめる釜山タワーがそびえています。
地元住民の憩いの場というだけではなく、観光客にも人気のスポットです。
この龍頭山公園は日本とは切っても切れない深い関係を持っています。
江戸時代、この一帯は日本人の居留地でもあった倭館があります。
倭館には対馬藩から派遣された役人のほかに商人など常時4、500人の日本人が暮らしていたといいます。
その中には医師もいて、最先端の中国医学を学んでいたそうです。
釜山は日本との貿易港として発展してきた歴史を考えると単なる公園というよりも、釜山の町そのものがここから始まったといっても過言ではありません。
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