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2019年11月14日16:51

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桜を見る会

 長期政権になって、それを支えた人たちに何らかの「配慮」を行わなければならない。そういう動機が、かたちとなったのが今回の件なのだろう。倒閣につながるほどのインパクトには欠けているけれど、「権力」の俗っぽさがよく現れている。

 どの党派であれ、最も報いたい相手は選挙を勝たせてくれた支持者である。選挙で勝たなければ、そもそも政治家、政党として活躍できないのだから、それは当然だ。
 ただ、法に触れるような買収や斡旋などはできないから、「名誉」で報いることになる。地方の支部からの推薦、メディア関係の依頼など、そういったものを取りまとめていけば、おのずと招待客は増えていく。これは、政権交代を実現させた場合でもいえることで、要するに与野党関係なく、政治というのは得てしてそういうものだともいえる。

 だから、今回のことが明るみになったからといって、「民主党政権だって同じことをやっている」と言っても、その通りとしか言いようがない。水掛け論で終わらせないためには、政治のあり方そのものにも議論を及ぼさなければならないけれど、果たしてそれが可能だろうか。自民党も大概だけれど、野党もまた、こういった「配慮」をしがちな人たちが揃っているわけで、議論はかみ合いそうにない。

 安倍政権の長期化は、政官関係や情報の取り扱いなどに弊害が出ているとの指摘もある。第一次政権を含めた通算の在職日数では、すでに戦後最長を更新しているし、あと一週間足らず(11月20日)で、歴代最長になる。
 これまで、閣僚人事は手堅くまとめていて、それが政権維持の大きな要因でもあった。しかし、今回は内閣改造から日を置かずに複数の大臣が辞任。にもかかわらず、政権が動揺したようには見えない。メディアや世論もまた、安倍政権に「慣れて」しまっている。

 与野党ともに人材が払底していて、ポスト安倍の座を争うという空気もあまり感じられない。とはいえ、次の自民党総裁は現状で四選はないから、次は違う顔で党を率いていかなければならない。それまでは、いまの生ぬるい空気が続くのだろうか。

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■桜を見る会「廃止考えず」=菅官房長官
(時事通信社 - 11月14日 13:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5863851
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