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2019年11月05日23:50

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相鉄・JR貨物線の直通運転

 相鉄線がJR線に乗り入れて、渋谷・新宿方面への直通運転がはじまるまで、一か月を切った。相鉄は、海老名と湘南台方面から、二俣川を経て、横浜に向かう路線のみだったのが、二俣川から横浜には行かず、JR貨物線を利用して新宿に出る新線を新たに敷設した。二俣川から横浜寄りの西谷という駅、ちょうど上に東海道新幹線が走っているところだけれど、そこから地下トンネルで羽沢までつなぎ、そこに羽沢横浜国大駅を設置して、JR貨物線に合流する。
 ちなみに、羽沢横浜国大駅からはもうひとつ路線ができる予定だ。ここからさらに地下トンネルで新横浜を経て日吉に至り、東急線と合流する。これは完成まであと数年かかる。

 関東の大手私鉄は、東京と各県を結ぶものがほとんどなのに対して、相鉄は神奈川県内だけでの運行にとどまっていた。そのため、東京への直通運転は、相鉄の悲願と言われてきた。

 また、相鉄沿線に暮らす人たちにとっても、メリットは大きい。東京まで出るには、JR線か、小田急に乗り換えなければならなかったものが、一本で済むことになるからだ。東急線との直通運転もはじまれば、新横浜駅(東海道新幹線)とのアクセスも格段によくなる。
 沿線では、ここ数年、新築マンションが相次いで建てられた。これもアクセス向上を見込んでのことだ。

 一方、これまで相鉄の乗降客を一手に引き受けてきた横浜は、逆に利用者の減少が懸念される。横浜駅の西口は、いまでは神奈川県の路線価で最も高い商業地になっているけれど、これは相鉄沿線の人たちが利用している面も大きかった。
 そうした危機感が直接の理由ではないにせよ、横浜駅の西口は2020年に新しい駅ビルがオープンする。外観はほぼ出来上がっていて、商業施設とオフィスに利用される。
 これで横浜駅は完成する…というわけではなく、これからも北口・中央口・南口の連絡、相鉄口、東口の再開発などが計画されている。日本のサグラダファミリアの異名は伊達ではない。

 話は戻るけれど、相鉄・JR貨物線のルートは、貨物線に合流したのち、また長いトンネルに入り、鶴見あたりで横須賀線と並走する。停車する駅は武蔵小杉、西大井、大崎など、湘南新宿ラインと同じようになりそうだ。
 新たに鉄道を敷設するにも、建設コストや用地買収に多額の費用と時間がかかるのに対して、JR貨物線を利用することで、それらを軽減できる。横浜にはもうひとつ、海沿いを走る貨物線もあって、これの商業利用も検討されているとのことだけれど、線路は単線なので、実現するかは分からない。
 いずれにしても、いつもの鉄道も直通運転が増えて、ちゃんと行き先を確認して乗らないと、思わぬところに連れて行かれることになる。
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