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2019年05月31日17:53

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うどん屋さんの一時閉店

 近所のうどん屋さんが、五月いっぱいで一時、店を閉じる。今日はその最終日に当たっていた。連休明けにその旨を告げる貼り紙が出て、私も驚いたものだけれど、それから週六回、欠かさずにそこでうどんをすすった。私が初めてそこでうどんを食べたのは、小学生の頃で、兄に連れられて大盛のかけうどんを必死になって平らげたものだった。以来、三十余年、学校帰りの土曜、帰省のとき、そして現在は郷里にいる間、ほぼ毎日、食べに行っていたお店であった。

 美味しいかどうかといえば、間違いなく美味しいのだけれど、私は子どもの頃からそれを当たり前のものとして食べてきた。ただ、麺の硬さやコシは、その日によって微妙に違う。
 セルフサービスのお店なので、うどんが茹でたてのときであれば、最上のコシに出会う。そうじゃないときもあって、そのときは少しべちゃっとしている。前者だとラッキーで、後者だとその逆だ。けれども、それも含めてのうどん屋さんだった。

 人気店なので、午前11時半を過ぎると混雑がはじまり、正午になると店の外まで行列になる。ただ普段は、11時くらいに行けばすぐにうどんにありつけた。ところが貼り紙が出てからというもの、その時間帯でも混雑するようになった。そして最終日。昼前を避けて、午前10時にお店に行く。店員さんみんなから「いままでありがとうございました」と声をかけられた。30年来の常連とすでに認知されていたらしい。

 このまま閉店してしまうと、私はたちまち路頭に迷うことになるわけだけれど、秋頃には再開する予定なのだという。そのときまでしばしの別れである。
 ちなみに今日のうどんは、いいコシであった。食べ物に有終の美というのはちょっと違うかもしれないけれど、子どもの頃には手こずった大盛を平らげて、店を後にした。
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