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2019年05月02日17:54

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植木市とニュースステーション

 昨日までのぐずついた天気も今朝には回復していて、五月らしい陽気になった。立夏は六日らしいけれど、最高気温が25℃を超えた今日は、初夏といってもいいだろう。

 例年、五月二日と三日は、近所の神社近くの公園で植木市が立つ。昔は公園いっぱいに花が並べられて壮観だったものだけれど、今日は一角に少し並んでいるだけだった。この市には露店も出る。ところがこの露店も数がぐっと減ってしまっていた。そして人通りも少ない。

 「郷里の祭りを覗いたけれど、人がいない」というのは、毎回書いているような気がする。では人がいた頃の記憶はというと、昭和末期、平成初期まで遡る。つまりこの三十年近くで、すっかり様子が変わってしまったということだ。

 その頃の雰囲気を思い出すには、当時の音楽を聴くのに限る。たまたまYouTubeで本田俊之さんの「Good Evening」「Harmony」を耳にした。これは1985(昭和60)年10月から2004(平成16)年3月末まで放送していたテレビ朝日系列の報道番組「ニュースステーション」のテーマソングである。1989(平成元)年1月〜1993(平成5)年4月が「Good Evening」で、「Harmony」はそれに続いて1996(平成8)年10月まで番組のオープニングを飾った。
 お堅い報道番組とは一線を画し、バラエティのようなアニメーションが流れた。報道バラエティの原型を成した番組だったといえる。この賑やかさ、お金のかけ方が懐かしい。

 これがちょうど平成のはじめ、バブル全盛期から崩壊の頃まで流れていた。1990年代末になると、さすがに普通の景気低迷とは違うと気づいて、「失われた十年」などと言われるようになるけれど、それまではまだ「景気はいずれ回復する」と多くの人たちが考えていた。

 そして私も含め、そこらじゅうに子どもがいた。近所に同級生は5人以上いたし、下校や祭りにいくのもこうしたメンバーが中心だった。今日の植木市、家族連れは見かけても、子どもたちの集団などほとんど見かけない。露店の数が減るわけである。

 植木市自体は、明日が本番なので、今日よりは多少、人出もあるとは思う。それでも神社で車を誘導していた人が無線で「車が全然こない。本当に今年は人も少ない」とか伝えていたのを聞くと、人出がないのはいまが底ではなく、これからもますます減っていくのを予感させる。
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