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2019年01月04日21:48

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雑煮ロスの正月

 子どもの頃、正月も七日を過ぎて三学期が始まろうとするときまで、私は雑煮を食べ続けていた。母が無理やりそうしていたわけではなく、むしろ私が雑煮を要求し続けたからだ。

 郷里の雑煮は、白みそベースのあん餅である。あんこが入ったみそ汁なんか飲めるかと思うかもしれないけれど、想像するよりは普通にいける。ただ、家の雑煮は備後地方のもので、これはすまし汁に焼いた丸餅。塩ブリやアナゴの白焼きが乗った、なかなか豪華な雑煮だった。

 母が亡くなる前に、その作り方を書いたメモを残してくれていたおかげで、同じ味が再現できる…はずだったのだけれど、以前やってみたら、おおよそ違うものができた。今年も正月に合わせて作ってみたかったのだけれど、少し手間もかかるので、間に合わなかった。

 そんなわけで、久しぶりに正月っぽい過ごし方をしたものの、雑煮ロスという状況にある。カロリー的に、あるいはのどに詰まらせる人も出ているために、餅の消費は全体的に落ちているようにも思う。でも、雑煮はもちろん、冬になるといろいろな場面で餅を食べる機会があって、それが嬉しかったことも思い出す。

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