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2018年07月01日20:33

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(393)

新日本プロレスニューイヤー・ダッシュ86、第8戦は1月14日、豊岡市総合体育館大会(観衆2,030人発表)、この日行われた新日本vsUWFのタッグマッチ、星野勘太郎、金秀洪組と前田日明、山崎一夫組の一戦は13分10秒、前田が腕ひしぎ逆十字固めで金からギブアップ勝ちを奪いました。

試合後、前田の試合ぶりにキレた星野が試合後にUWFの控室までやってきて「アキラ、てめぇ何だあの試合は、喧嘩やりたきゃ今ここでやってやる!」と殴り込みをかけました。若手が静止して事なきを得ましたが、170cmそこそこの身体ながら人一倍喧嘩っ早く、怒ると手が付けられない星野は相手が誰であろうと怯まず立ち向かっていきました。

星野は後に前田が言うところの「テネシー州経験者」の1人であり、戦後の反日感情の強い観客が多いテネシー州で観客からの身の危険と闘いながらヒールをやって来ましたので肝っ玉の座り方が違いました。

前田は「新日本の選手はキックと関節技にビビっている選手が多かったけど星野さんは真っ向から来てくれた」とこの時の星野の行動を嬉しかったと表現、両者の間には信頼関係が生まれました。

IWGPジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦はスコルピオがドン荒川に反則勝ちで9点、荒川はまだ初日が出ず0点。

メインイベントでは猪木、藤波、ザ・コブラ組vsハックソー・ジム・ドゥーガン、ジョニー・マンテル、ブラック・タイガー組で猪木が10分16秒、マンテルを対固め。

1月15日、姫路市厚生会館(観衆2,410人発表)ではUWFリーグ戦で前田と高田が2回目の対戦で前田が8分46秒にリングアウト勝ちで9点。高田は5点。

この日はUWFリーグ戦と並行して新日本vsUWFのタッグマッチが組まれました。力抜山、橋本真也組vs藤原喜明、木戸修組の試合が組まれ、18分46秒、アキレス腱固めで藤原が橋本からギブアップ勝ちしていますが。

前田は「このシリーズ、リーグ戦がない時にUWFの選手のタッグマッチを組むのはやめて欲しい。俺たちは疲労困憊している。これではUWF同士の潰し合いになってしまう。何故仲間同士で潰し合わないといけないんだ!」と新日本プロレスのマッチメークに対して不満の声を浴びせています。

UWFは85年7月から導入されていた3週間に5大会の試合間隔、さらに前年9月から4か月のブランクもあり、いきなり新日本プロレスの5週間に及ぶロングランシリーズで連日リーグ戦と、リーグ戦のない日は新日本の中堅、若手とタッグマッチを組まれてはUWF勢の負担は大きかったに違いありませんでした。

UWFも85年7月に「佐山ルール」が導入されるまでは格闘技ロード公式リーグ戦をやっていましたが、それは1月7日から5月31日までの4シリーズで8人の選手が1回公式戦を闘えば良かった訳で、公式戦のない日は外国人選手とのタッグマッチをやっていました.

やはり自分達のお金でした呼んだ外国人選手と新日本プロレスが呼んだ外国人選手とはコミュニケーションの疎通が違い、まだこの時点でUWFvs新日外国人というカードは実現しておりません。

UWF勢はこのシリーズ、仲間うちによるリーグ戦か新日本の中堅、若手とのタッグマッチしか組まれておらず過酷なスケジュールとなり、開幕して2週間も経たないうちに前田の不満が爆発しています。
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