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2016年09月15日20:47

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読書日記Nо.944(われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う)

■浦久俊彦「138億年の音楽史」2016年7月講談社現代新書

またまた、すごい本に出会いました!

本書は、並みの音楽史ではありません。なんと、138億年に遡るのですから。
私は、新書ウォッチャーでもありますので、本書は、書店店頭で見て、なんだ
これは!と手に取りました。

早速、惹句を紹介します。

“圧倒的教養―「ビッグ・バン」からビートルズまで、音楽の「はじまり」から
「いま」まで。すべての歴史を一気に描きつくした驚きの一冊。 ”

“「われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う」。
ビッグバンから始まった「宇宙の音楽」の歴史では、ベートーヴェンもビートルズ
もちっぽけな砂の一粒に過ぎない。”

“鳥や鯨の「作曲術」から人体という「楽器」が奏でる音楽まで。ピタゴラスの
天球の音楽からアボリジニのソングラインまで。「音」と「調和(ハーモニー)」を
キイワードに壮大なスケールで描く、これまでにないユニークな書。”

ねっ、並みの音楽史じゃないですよね。

目次も全部紹介しちゃいますが、なんだ、これは!です♪

第一章 宇宙という音楽
第二章 神という音楽
第三章 政治という音楽
第四章 権力という音楽
第五章 感情という音楽
第六章 理性という音楽
第七章 芸術という音楽
第八章 大衆という音楽
第九章 自然という音楽
第十章 人間という音楽

なんでも音楽に結びつけちゃうのかと思われるかもしれませんが、それがまた
結びついちゃうんです、本書によれば。

印象に深く刻み込まれた箇所も、引用してみます。

“このようにみてくると、音楽は、メロディーやハーモニーとして外部からやって
くるというよりも、ぼくたちの体内にあらかじめ遺伝子情報として埋め込まれて
いるとも考えられる。”

“音楽の感動とは、細胞の共鳴にほかならない。ヒトはメロディーやハーモニー
を創造していると思い込んでいるが、じつは、細胞にあらかじめ組み込まれた
無数のメロディーパターンをなぞっているだけかもしれない。”

さらに、引用します。

“では、あらためて問いたい。音楽とは何か。それは、たとえば人体である。
ぼくたちの肉体は、波動を受け、共鳴し、シンクロし、自らも音を発しながら
外界とのコミュニケーションを行うひとつの楽器にほかならない。”

“この人体という楽器は、宇宙のありとあらゆるものとシンクロしている。
そして、それこそがハーモニーであり、ぼくたちが音楽と呼ぶものの、根源
にあるのだ。”

いやぁ、すばらしく、感動・共鳴・シンクロしちゃいましたです(^^♪


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