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2016年05月28日12:09

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MEG-CDからフランク永井シングル盤14点の復刻が実現され210点に達する

 廃盤のレコードを発売時のジャケットとともにCDで復刻し、全国のレコード店で手にできるシステムを展開するMEG-CDから、5月23日にフランク永井のシングル盤14点が復刻された。これにより、ライブLPやカラオケ演奏などを含めて計210点が揃えられたことになる。
 MEG-CDが昭和歌謡の人気歌手の廃盤曲を精力的に復刻して、ファンの要望に応え続けているが、フランク永井については最大数を誇るものではないだろうか。フランク永井ファンにとってはたまらないほどの驚異的なご褒美である。
 フランク永井が残したシングルやLPは400枚近くになる。シングルはおよそ250枚ほどである。筆者のデータに照らしてみると、MEG-CDが実現した復刻はその大半に迫るものである。レコード盤からの復刻は当然だが、なまやさしいものではない。レコード会社からのオリジナル音源の提供をえられるものばかりとは限らないので、盤の記録音源からデジタル復刻することがある。フランク永井の場合は時代が古く、SPレコード時代からEPやLPに代わる時代であっただけに、盤からソースを起こすような作業をともなうことが多く、当然に多大な労をつくしても、結果ノイズや盤の劣化からリリースに至らないものの多くなる。そのような目に見えない技術陣の苦労が背後にある。ファンが軽く復刻を願っても、それが実現するまでにはそのような苦労があり、それを思えば、このたびのリリースはMEG-CDにたいして、大いにねぎらいと感謝をささげるものである。
 今回の曲では写真にあるように、左はフランク永井のEP化初期のレア品で、現在ではほとんど入手不可能なものばかりである。日本レコード大賞作詞賞の「月火水木金土日の歌」。「お尻を打つよ」はいずれも子供向けの服部公一作品。さらに「霧の東京五番街」などはファンにとっても幻のような作品だ。「追憶」はいままで何度か紹介しているが、SP版「追憶の女(おもいでのひと)」をヒットさせたいフランク永井がステレオ再吹込みして曲名を変えて実現したものだ。この曲名はこのときだけで、その後は元の「追憶の女」に戻っている。
 写真右のはずっと後半の作品である。今までの復刻で実現していなかった後半の盤を実現している。初版がSP盤であった「公園の手品師」が後年の成熟した声で再吹込みしてA面リリースしたもの。同様に「初恋の詩」と裏面の「わかれ」も。阿久悠が作詞し堺正章に提供した「街の灯り」のカバー。フランク永井の最後のシングルとなった「あなたのすべてを」などを含んでいる。

 フランク永井の残した曲は、デビューから60年を経て、ここ数年でほぼすべてとまではいわないが、圧倒的な数が急激にデジタル化された。2月の「懐かしのフランク永井 A面シングル全集」は画期的な商品で初期SP盤を含めて復刻している。今回のMEG-CDと合わせると、ファンの感慨はひとしおである。全国の根強いファンの思いがそうさせたものと思う。

 さて、別件であるが、ひさびさのテレビ番組です。この件についてはやはり熱心なファンが情報を寄せてくださったもので、大感謝である。下記、ぜひともご覧いただく思う。

あのスターにもう一度逢いたい
【放送局  BS11デジタル
【放送日時】2016年5月31日(火)20:00〜21:00
【番組概要】「フランク永井・ムード歌謡で日本を酔わせた男」
【出演】  [ゲ]三田明 [ゲ]村松友視 [ゲ]谷田郷士 [司]宮本隆治 [司]高野萌
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