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2016年05月08日16:23

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日本橋三越『昭和のスターとアイドル』(5/3〜5/9)展開かれる

 フランク永井もその大きな一角を担った昭和歌謡。そのきらめく昭和歌謡を花どった歌手とアイドル、スターを一同に紹介するという画期的な展示会が開かれた。
 銀座、神田、浅草といった地域全体でのさまざまな連携イベントも繰り広げられた。主催はNPO法人ミュージックソムリエ協会では、次のように紹介している。「本展では歌謡曲の歴史を彩ったシングル・レコードのジャケットが、壁面いっぱいに飾られるなかで、当時のポスター・写真・ビデオ・パンフレット・原稿・楽譜・楽器・雑誌・衣装などが約200点展示されます。また、山野楽器、ディスクユニオン、八重洲ブックセンターなどと協力、それら歌謡曲が収録されたCDやDVD、アナログレコード、書籍、グッズなどを販売」と。
 筆者は、いうまでもなく、この展示でフランク永井がどのような紹介をされているのだろうという興味と、知人で日本有数の蓄音機のコレクターであり、研究者であるSさんの誘いがあったこと。彼はこの展示のなかで、世界的にも珍しいエジソン型の蓄音機を10台提供、コーナーを飾っていたのだ。
 以前に現物で百年ほど前のものと思える貴重な音源(パイプ型の瘻管)をそれらの蓄音機で聴かせていただいたことがあった。エジソン型用のレコード盤が縦波なのに対し、主流になったのは横波の盤なのだ。このような場でないとそれらにお目にかかれる機会はなくなってきている。

 さて、今回の企画は昭和のスターとアイドルを全カバーするということで、以下のような多くのコーナーがあり、それぞれに見ていて楽しい、そして懐かしいようなものがこれでもかと飾ってあった。

1.ジャズ・エイジの夜明けとともに始まった歌謡曲
2.叙情性が新鮮だった古賀政男メロディー
3.音楽隊出身の服部良一、真骨頂はジャズとリズム
4.焼け跡に花が咲いた三木鶏郎と冗談音楽
5.踊って歌えるブギが流行、少女スター美空ひばりの誕生
6.アイドル第1号は三人娘「ひばり・チエミ・いづみ」
7.日本に定着したシャンソンやポップスの先駆者たち
8.日劇ウエスタンカーニバルで爆発したロカビリー革命
9.アメリカン・ポップスから生まれたティーン・アイドルたち
10.日本調で成功した青春歌謡の御三家
11.「上を向いて歩こう」が全米チャート1位の金字塔!
12.エレキ・ギターの普及と加山雄三ブーム
13.グループ・サウンズが遂げた革命と男性アイドルの登場
14.日本調の演歌、艶歌、援歌、怨歌の巻き返し
15.テレビから始まった七〇年代のアイドル歌謡曲(キャンディーズなど)
16.シンガー・ソングライターとバンドの時代
17.昭和のテレビドラマと歌謡曲〜久世光彦の世界
18.誰も歌える曲があふれていたテレビの歌番組(『ザ・ベストテン』の美術セットの模型などの展示)
19.時代の証言者・小西良太郎が選んだ「昭和の歌100」
20.ミュージックソムリエ協会が選んだスタンダード1000曲
21.ヒットチャートから読み解く時代

 「ムード歌謡から生まれたヒット曲」という見出しの下に、いやその周囲にフランク永井の作品紹介があった。写真のように、君恋し、有楽町で逢いましょう、西銀座駅前、東京ナイトクラブ、公園の手品師、おまえにのジャケットがあり、「ザ・カバーズ」のCD-BOXが展示さていた。また、恩師吉田正の紹介、作詞歌佐伯孝夫のことなどの写真やパネルが見受けられた。

 実は、8日には両国・江戸東京博物館ホールで『浅草オペラ100年と二村定一リスペクト・ショー』という催しもあり時間的に無理があって行けなかった。こちらは「大正・昭和初期の浅草オペラからジャズソング、そしてエロ・グロ・ナンセンスの時代を駆け抜けた伝説の名歌手「二村定一」を、まもなく100年を迎える彼を輩出した浅草オペラと共に再検証しつつ、トークとライブでたどるバラエティ・ショー!」というもので、それなりに楽しめるのではというものであった。
 二村定一は「君恋し」を初期に歌ってヒットさせたという人なので、その関連での新発見を期待していたもの。

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