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2014年06月04日03:13

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詩『体−二の腕』


全てを擲(なげう)った揺りかごは
時に鎧になって未来を守る

二の腕の女神は倒れない
愛する赤子を新しい岸辺にとどけるまで
鼻歌まじりでどこまでも歩く

意味が分かる筈もない赤子へ
まるでオーケストラ指揮者のように
日常交響曲をふるまう

赤子は揺りかごに包まれて
−−マ、マ、
チューニングをするように
新しい音が奏でられた

長大な交響曲は始まったばかり
光に満ちた未来を信じ
二の腕の女神は
愛のメロディーを歌いつづける



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