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2014年06月03日22:39

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詩『体−肩』


父ちゃんの肩車で僕は巨人に変身する
当然、威張ったお姉ちゃんよりデカい
きっと僕をうらやましがってる

おっと、カモイが僕の邪魔をする
僕の下半身が僕にわざとぶつけようとしてる
「うえぇ〜助けてくれ〜」
やられた振りをすれば父ちゃんが喜ぶ
「おぉ、通れんやったばいね」
と、しらじらしい

僕の家は巨人には天井が低すぎる
しょうがないので巨人の頭は畳の上へ
振りかえると父ちゃんがそびえ立つ
「てやぁ〜!」
肩を掴まれたかと思えば僕が宙を舞う
息が止まった時間の中で
僕は巴投げをかけられていた
「ドスーン!」
父ちゃんに投げられても僕は痛くない
だって僕はウケミの達人なのだ
でもすかさす父ちゃんは覆いかぶさる
僕は肩を固められてミミズになっていた
「一本!」
当然僕は負けてしまった

お遊びだった肩たたきは
指圧になり、マッサージになり
父ちゃんは白いベッドの上で
「気持ちん良かぁ、ありがとう」
と言ってくれた

父ちゃんにはもう勝てない



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