mixiユーザー(id:60260068)

2014年06月03日17:16

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詩『体−乳房』


雨あがりの汗ばんだ山肌は
初夏の日差しにみずみずしく映えて
新緑からの匂いたつ湯気を
温かい風があおいでいる

眩しすぎる空の青におされ
瞑った目蓋にあらわれる残像
忘れていた母の姿が蘇ったか
あるいは君か

延々と季節はめぐり
ところを変えながら生きる私に
旅立つ昨日と、帰る明日と
いつも風は優しく吹いている



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