mixiユーザー(id:60260068)

2013年11月20日22:58

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『蒼炎』


秋寒の夜

カラの金属は沈黙に進み
変哲のない道がおとぎ話を響かせる

何かの視線にさらされる感覚

都会の色に染まるはずの山際は
黒を蒼くにじませ
山は深く闇に眠っている

ふと頭上の眼差しの先に





八方に広がりはりつめる絹布

しばしの唖然に口を白く息がもれる

胸の鼓動を高ならせ

血を紫に静ませる

仄かに蒼




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