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2006年01月09日00:51

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♪Lets go west! ニンニキニキニキニン♪

素晴らしいお天気。
空の青さが目に沁みます。
こんな日は、そうチャリぶら。VIDEOは夜にやっつけよう。
引き篭り道を極めるには、まだまだ未熟。

さて、今日の目標は御岳山。(東京都青梅市△929m)
青梅街道をひたすら西へ。奥多摩初進出でございますよ。

政治経済の中心にして、あらゆる文化と人が混ざり合うコンクリートジャングル東京。
でもちょっと足を伸ばせば、この大自然。
小笠原まで含めれば、クジラやイルカにだって逢えちゃう。
こんな首都あります? 凄ぇよ東京!
チャリぶらする度に新しい発見があって、益々好きになる。
こんな魅力的な街、他にあんの?

んで、御岳山。手強いッ
高尾山が桃白白なら御岳山はピッコロ大魔王クラス。
麓でタップ。登れねぇ。
最寄の御岳駅から登山口まで、かなりの距離の上り坂。
チャリぶらにとって、上り坂は雨雪に次ぐ難敵。
今の俺じゃ勝てん。修行しても多分無理。屈辱の電車か。
取り敢えず今日は下見と言い訳して帰路に就く。

さあ反撃の時。上りの苦しみが嘘の様にマッハで下りきるのです!
脳から太腿へ、太腿からペダルへ、ペダルから車輪へ。
確固たる復讐の念が、電気信号から運動エネルギーへと変化し伝達されて行く。
凄まじいスピード。+重力加速度。加速につぐ加速。なんという快感。

♪気持ちイイ〜〜♪

この時景色と共に、めぐるましく変化しているものがあった。
私の脳内である。
快感は薄れ、新しい感情“恐怖”が急速に私を支配していた。

速過ぎる。

脚はもう動いていない。ペダルはもう漕いでいない。
私は攻めを放棄した。
この時、この時!もう一歩踏み込んで守りに入るべきだったのだ。
人差し指から小指、左右合わせて八本の指はしっかりとブレーキのトリガーにかかっている。
かかってはいるが、力が入ることはなかった。
対向車は来ていない。イケる。
折角乗ったスピードを削ぐことに私は躊躇した。何故?何故ためらったのだろう?

緩やかなカーブ。
緩やかなカーブ。上るときは気にも留めなかった、緩やかなカーブ。
緩やかなカーブ、緩やかなカーブなのにッ 緩やかなカーブなのにッッ 曲がり切れねえぇッッッ

どうする?どうする?どうする?どうするどうするどう

!ブレーキ!

恐怖は人の判断を狂わせる。
前後輪同時の急ブレーキ。八本がありったけの握力でトリガーを引き上げる。
(最悪、最悪の選択)
と同時に後輪が左に振れ、車体は右に傾く。完全なロック状態。
膨大なエネルギーを瞬時に殺された愛機は制御不能。猛烈な勢いで横滑り?スピン?した。

どうする?
どうするだぁ?
もはや選択の余地はない。
たった数回、時間にすれば一分にも満たないたった数回の致命的な選択ミスが、今この現実に収斂している。
既にチェックメイトなのだ。選択どころか神に祈る時間すら与えられない。
ここから先は絶対領域、何人たりともその意思の介入を許されない理不尽なる平等と不平等、“運”が支配する世界。

網膜に映り込む山肌。
.......どうする?.......
激突。左半身から山の斜面に激突。

クルクルクルクルクル! ド〜〜ン♪

、、、、、、どれくらい経った?五秒か十秒か?
呆然。
その場に立ち尽くす。
ハッ!怪我は?
痛!左頬がヒリヒリする。
まさか、まさか、、、恐る恐る手袋を脱ぎ頬を触る。
手を見る。良かった、出血はしていない。
手袋をはめようとすると、左手出血。スリ傷軽症。
愛機は?
抱き起こし早速乗ってみる。
前輪から異音、ハンドルの重心もおかしい。
前輪のブレーキのゴムの部分を見ると、歪に磨耗している。
これが全力ブレーキの凄まじさか。
しかし何とか走行可能。置き去りにせずにすんだ。
小破。明日ドック入り。二千円以下で済みますよーに。
走行中左脚がスースーする。
ズボン左脚裾部破損、左靴靴紐断裂。
ジワジワ来たジワジワ来た、左半身が所々痛えぇ!

つーか、御の字でしょ!?
あんだけのスピードで突っ込んで、まだチャリンコ転がしてんだもん。
ほら!山の斜面って金網張ってんでしょ。土砂崩れ防止用?
あれ、あれのお陰で助かったわ〜。
クッションになってくれたんだね、うん。
あれ無かったら、ピーポーピーポーですよ。
二年前もダンプと接触ってのがあったっけ。かすり傷一つ無し。
愛機のハンドルが捲れ上がったけど。
神田明神の御守りか、御先祖様の御加護か。
兎に角感謝。

帰り道。
キコキコうるさい愛機に跨りながら、青梅街道を東に進んでいる時。
酷い目にあったけど、なんだかウキウキした。

だって、だって、ココにイロイロ書けんじゃん♪
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