とある方のご厚意でキング・クリムゾンのオフ・ヴォーカル・ヴァージョンの
CDを頂いた。
演奏はそのまま。
聞き慣れているはずの音源が少し違って聞こえた。
プログレ5大バンドの中で最もジャズ・ロック寄りであるのは
キース・ティペット参加の例を出すまでもなくクリムゾンなのは
間違いない。
ただ、その割にはジャズ・ロックとして語られる事は少ない。
それは、グレッグ・レイクやジョン・ウェットンなど
英国ロックを代表するヴォーカリストが在籍していたからに
他ならないと思う。
現にソフト・マシーンはロバート・ワイアットが抜けてからは
急速にインスト化を進めてジャズ・ロック志向を強めていった。
仮に、クリムゾンがグレッグ・レイクもジョン・ウェットンもいない
インスト・バンドであったなら、ここまで神格化された存在にはならずに
ディスクユニオンで隠れた名盤扱いされるくらいのグループに
落ち着いていたのではないかと思う。
演奏は素晴らしいが何かが足りないみたいな。
一般的には、ロバート・フリップさえいればクリムゾン足りうる
みたいな風潮があるけれども、
ヴォーカルがある事によって一定のポピュラリティーを得た事は否めない。
個人的には、演奏だけでも非常に好みなんだけれど、これだけ広く
影響力を持っているのはジャズ・ロックに舵を取っていながらも
完全にインスト化しなかったところにあるのではないかと再認識した。
ログインしてコメントを確認・投稿する