楡周平著
鮨と居酒屋を展開する中堅外食チェーン社長「梅森大介」
この御時世に、未だ義理と人情を重んじる経営方針を貫く。
そんな彼の元には志ある仲間たちが集い、重なった小さな偶然はやがて大きな奇跡に育っていく。
飲食業界を舞台に描かれる、今の閉塞感漂う日本をブチ破る痛快経済小説ッ!!
超直球、ド真ん中ストレート、何もかもが予想通り、意外な展開だのどんでん返しだのお呼びでない、まさに王道中の王道、ベタの極み。
義理と人情大好きなんです、泣ける泣ける。
それに俺、食べ歩き趣味なんで。
飲食業界の裏を覗きつつ、キャラクターたちの熱い想いにもう感動が止まらない。
以前世話になった恩人の頼みを断り切れず、麻布のビルを購入してしまった梅森社長。
麻布という一等地ではあるものの、周りは閑静な高級住宅街。とても庶民的なチェーン店が出店するようなローケーションではない。
オフィスや英会話教室など飲食店以外の利用方法ならいくらでもあるのだが、恩人の意向を汲んで飲食業の出店に拘る梅森。
進退窮まった梅森は、後継者の選定も兼ねた社内コンペを開催するが、、、
↑ このあらすじ読んでもうお解りだと思いますが、、、ハイ、、、その通りの展開ですw
ここまで予想通りの小説読んだの初めてかも。
そりゃミステリーで予想が当たったら嬉しいですけど、まさかここまで予想通りの展開だとは、、、
業界裏話の面白さと泣ける人情、そして約束されたハッピーエンドに一直線な絶対の安心感。
鉄壁の布陣かと思いきや、そこはそれ天下の天邪鬼、沸々と込み上がて来る物足りなさ。もっとハラハラドキドキさせてくれ!
ヒネった話やブッ飛んだ設定は解り辛いっつーから、ベタにしたら今度は物足りないですって。
何という我儘な存在なんでしょうか。
でもねクリエイターの皆様、これが、これがッ消費者ってもんなんです(哀)
読書を始めた頃なら、面白かった!泣けました!って絶賛の感想だったはず。三百冊も読むとこんなに捻くれるもんかと。
ホント素晴らしい経験っつーのは、心の中にある感動の風船を一つずつを割っていく作業なんだなと実感します。
改めて申し上げますが、この“何もかも予想通り”ってこと以外は素晴らしい快作なんですよ。
知恵や資金、情熱と技術、それぞれの得意分野を持ち寄って集まる仲間たち、そしてそれを束ねる梅森の人徳。
この様々な力が収斂していく様は否が応にも盛り上がります、まさに飲食業界版アベンジャーズッ!!って、観たこと無ぇえけどw
これに東北の復興支援や義理と人情が絡んできて、何度目頭を熱くしたことか、、、
只の絵空事、小説の中の話に止まらず、現代日本が抱える諸問題解決の糸口になる様なアイディアも含まれていると思います。
老若男女誰が読んでも気持ちが前む向きになること請け合い、スカッと感動したい方、是非お薦めします♪
最後に一つ。
順平どーなったの?ラストフォロー無しかよッ!!
飲食業界版アベンジャーズ
★★★☆☆
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