三崎亜紀著
読書は一期一会、書架での出会い一発勝負。
情報はタイトルと表紙のみ、あとは帯だけ。最近は裏表紙に帯を貼ってくれる図書館が減ってきて悲しい限り。
っつーわけで基本、作品の内容を知らない状態での読書となるわけですが、たまにどうしてもタイトルと表紙だけでは踏ん切れなくて、ズル?するときがありまして。
図書館の端末であらすじを調べてから借りました本作。
曰く、、、
>乗り換え路線の廃止により、ターミナル駅から通過駅に成り下がった「静ケ原」駅。荒廃した町に、人を呼び戻す方法はあるのか? さまざまな人の思惑が交錯する、新しい「町興し」小説。
なるほどなるほどと。
町興しテーマの経済小説を軸にしながら、人間ドラマを絡めてきて泣かせてくるパターンでしょと。ハイハイOKOK、面白そう!読ませていただきます。
んッ!?、、、コレって、、、ファンタジーじゃんッッ!!
オイオイオイ、マジでがっつりファンタジーなんですけど。まさかまさかそう来るとは、、、
いやホラ俺、あんまファンタジー読み慣れてねぇから。
戸惑いの読書。
餃子のタレってあんでしょ。醤油+酢+ラー油ね。
以前行きつけの中華屋で、醤油と間違えてソースで調合したことあって。
、、、ッ!?!? エビチリ??
いつも食べ慣れてるはずの味が何故か全然違うときのあの戸惑い、ああ醤油とソース間違えたんだと気付くまでの脳のバグり感覚、そうそうアレに近い。
読み始めて数ページ、ほう実在の地名じゃなくて架空の町が舞台なのね、、、
さらに数ページ、、、あれ?これ舞台日本っぽいけど日本じゃなくね?
そして連発される不思議設定。
影を置いてきた?主人公、住民からは見えないがそこに存在すると信じられている電波塔、毎回同じ時刻に現れる幽霊列車、冷戦時の様な駅東口と西口の分断、そして極めつけは生きている!?隧道。
まさに戸惑いの読書。
面白くないわけじゃないんだが、どうしてもこれじゃない感は否めない。
ファンタジー色が強すぎて、肝心の町興しはオマケみたいになってるし。
散りばめられたあらゆる謎が終盤怒濤の伏線回収を見せますが、多少の齟齬はご愛敬。
結局のところ何でもアリなんです、だってファンタジーなんだもん。
数多の路線が乗り入れ人々の人生が交錯する「ターミナルタウン」、そこで紡がれる様々な人間模様。
コンセプトは最高なんだけどなぁ〜〜
出会いと別れ、新たな旅立ちが描かれるラストは爽やかな読後感を覚えましたが、やっぱりこれじゃない感は終始否めず。
いずれ三浦先生とは再戦することになると思いますが、今度はファンタジー以外のジャンルでですね。
戸惑いの読書
★★☆☆☆
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