真梨 幸子 (著)
読んだ者を縄文時代へと引き摺り込む自費出版小説、「縄紋黙示録」
この奇怪な作品に出合ってしまった人々の奇想天外なる顛末とは。
イヤミス三大女王の一角、真梨先生とは今作にて三戦目、何と十年振り。
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ふぅ〜〜、大量のオマケ蘊蓄にお腹一杯で後味の悪さに精気を吸い取られ凹む。
ハイハイこの読後感ね、思い出しましたよと。
面白い/面白くないとは別の軸で波長が微妙に合わない感覚、これが再戦十年という年月の隔たりとして如実に表れてます。
ミステリーでありながら、ファンタジーでSFでホラー。
校正校閲のお仕事ものに、考古学や民俗学に日本神話の蘊蓄をブチ込んで、江戸開拓史を紐解きつつ、文京区ガイドを兼ね、北関東のヤンキー文化を解説しながら、電子管理社会の脆弱性をフワフワした文体で警告する。
盛り込み過ぎッ!!
あれもこれもと大渋滞。
アクの強い要素がそれぞれ主張しまくりで、一つの作品として纏まりきれてない。
オマケ蘊蓄が余りに強烈過ぎて、本筋の殺人事件が取って付けたような感じになっちゃってます。
一体全体この話はどこに向かってるのか?
ストーリーの方向性が定かではない重い描写を、フワフワ文体で読み進めるのは何とも落ち着かない読書体験也。
>「人間の面白いところは、たとえ明日、世界か滅亡すると知っても、怒りとか、嫉妬とか、そういう自分の小さなことを優先するということです 真梨幸子」
そうそう、まさにこの逆。
読み進めるほどにストーリーなんかどうでもよくなって、世界滅亡の方が気になっちゃう始末。
っつーか、殺人事件も縄文時代も核心じゃないという豪快なる大どんでん。
戦争のない平和が一万年も続いたといわれる縄文時代。
日本が世界に誇る古代史の奇跡を穢さないでぇぇッ!!と憤るも、、、
成る程そーゆーことね、こりゃ一本取られましたワイ。
黒澤セイ「縄紋黙示録」の方が断然面白い(哀)
★★☆☆☆
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