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2024年05月19日10:48

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389冊目『沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション』

乙一、中田永一、山白朝子著 安達寛高解説

書架から引き出したその瞬間、「ジャケ借り」確定。

見てよこの表紙。雰囲気あるわぁ〜〜
幻夢コレクションっつーことで、不思議なお話全十一編のアンソロジー。

俺のお気に入りトップ3は、、、

タイムトラベルと多次元移動を繰り返し、幸せな自分の人生を探し続ける男の話
「地球に磔(はりつけ)にされた男」

中田版『猿の惑星』&『未知との遭遇』
「無人島と一冊の本」

鬼と末期癌患者の友情物語
「蟹喰丸」

の三編。
何とッ!全て中田永一先生の作品。
知名度からいって乙一先生の独壇場になると予想するも、意外な展開。
読了後今作の批評そっちのけで中田作品を検索するに、表紙が全部ラノベっぽい。
上記三編みたいな雰囲気の作品希望なんですが、、、
是非とも中田先生の長編を読んではみたいものの、「ジャケ借り」ならぬ「ジャケ忌避」状態。
価値観の固着は戒めなければなりませんが、俺も人の子、好みってもんがあるんで。
何はともあれ、短編でウルッと来させるあの筆力は見逃せません。
ベタベタの人情じゃなく、クールに感動させてくる控えめさも心に響きました。
号泣大感動ッ!!ではなく、じんわり沁みてきて、余韻が長く残る感じ。
今作最大の収穫は、「中田永一」という才能に出会えたこと。
表紙で毛嫌いせず、どれか攻めてみますか、、、

読み応えが薄い短編を最近は避けてましたが、アンソロジーにはこういう予想外の出会いがあるので侮れません。


「ジャケ借り」成功
★★★☆☆
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