伊東潤著
千利休ですね。
秀吉の暴走する権力に対し、利休がいかに「茶の湯」という文化の力で対抗していったかが描かれます。
「茶の湯」をテーマにした作品といえば、俺の中で不滅の金字塔『へうげもの』の存在がデカい。
漫画と小説の違いはあれど、どうしても比べてしまう。
『へうげもの』の超特濃キャラクター陣の洗礼を受けた者としては、今作の登場人物たちは誰もが淡泊で何とも物足りない。
自らの美意識を日の本全土に遍く浸透させたいという業と、「茶の湯」によって人々の心を静謐に導き真の泰平を築くという理想。
利休の信念一つとっても、どちらがより濃密且つ混沌とした展開となるかは言わずもがな。
秀吉・三成・丿貫・宗二・七哲の面々、主要キャラも全員『へうげもの』の方が立ってます。
伊東先生の作品はこれまで何作も読ませていただいてますが、今作は特に筆致が淡泊に感じられました。
驚異のペースで著作を量産してる現状からするに、もしかしてゴーストじゃね?と邪推したほど。
正直、ココにも書くことがあんまりないです。
面白かったとは言えませんが、決してツマラナイわけではありません。まさに三ツ星ド真ん中の作品。
『天下人の茶』も読んでみます
★★★☆☆
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