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2011年03月03日22:55

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今月の二冊 26冊目

『小早川秀秋の悲劇』 笹沢左保著

小早川秀秋知ってる?
ねえ。
いやいや職場の昼休み、一緒にメシ食ってる連中が誰一人知らなかったという、、、
四、五人いてだぜ。
広島の打撃コーチ、、、違うっつーの!そっちが誰だよ。

>日本史上最大の裏切り者

ですぜ。
マジか、、、
じゃあ、まあ検索していただいてですね、、、
戦国興味無い人ゴメンちゃい。

裏切り者と言えば。
この人と、明智光秀だが。
光秀はね、ここでも何回か述べた通り、かなり好感を抱いているわけ。
しかし、この小早川秀秋に関しては、も〜〜う大嫌い。
好きになる要素が、一つも無ぇえ。

ドラマとかで、小早川勢が松尾山を駆け下り大谷勢に突っ込むシーンなんか、何度観ても「キーーーッッ」ってなるわ。
ああ〜〜書いてて腹立ってきたw

で、そんな大嫌いな人物が主人公の小説を読むと。
どんだけ嫌な奴か再確認識ぢゃつってw
勿論あんま期待してなかったんだが、これが、、、面白い!

既に、岡山五十一万石に加増・移封されたとこから。
おい!メインイベントの関ヶ原は?ここが一番読みてぇんじゃねーかと一行目から早くも落胆。
しかし二行三行と読み進むうち、そんな気持ちはすぐに吹っ飛んだ。
ページを捲る頃には、もう早くもこの作品の虜である。

関ヶ原の裏切りから気を病み、酒におぼれ、些細なことで家臣・領民を斬り捨て、重臣にも見限られ、最後には悶死するという救いの無い話。
歴史的には殆どスポットの当たらない、晩年の三年間を濃密に描く。
それにつけても裏切り者の悲惨な末路よ。
そして、己の器に収まりきらぬモノを手に入れてしまった悲劇。
秀吉の親戚筋というだけの男に、五十一万石の大大名という地位は重過ぎた。
プライドだけは高くとも、それを支える才覚なり力量を全く持ち合わせていない。
劣等感と焦燥感のデフレスパイラル。
流石の俺も、同情つーか可哀想になってきたわ。

やっぱ人には分相応ちゅーもんがあんでしょ。
菅さんも鳩山さんも、とてもじゃないけど、一国を束ねられる器じゃねぇぜ。
哀しい哉、岡山五十一万石と日本がタブって見えるわ。

もともと本作「重臣遁走」っつー題名だったらしく。
秀秋に愛想を尽かした重臣達が、次から次に岡山を脱出するわけ。
後の人生もそれぞれ波乱万丈。
これは歴史オタの俺も初耳だったんで、大変興味深く読んだ。
題名「重臣遁走」のがかっちょ良いのにね。
「小早川秀秋の悲劇」のが解り易くて売れるとの判断か。
実際図書館でも、小早川秀秋っつービックネームに反応して借りたわけだが。
ビックネームっつっても、ここ読んでる諸氏は多分誰も知らないという、、、(哀)

つーわけで、いくらリーダーがあれでも、我々は日本から遁走するわけにはいきませんので、政治家の皆さん、宜しくお願いします。


怨霊でも大谷吉継は、やっぱり大物
★★★★☆
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