mixiユーザー(id:5348548)

2026年02月19日15:15

90 view

「生誕140周年 藤田嗣治 7つの情熱」(ふくやま美術館)

「生誕140年 藤田嗣治 7つの情熱」展を広島県福山市まで見に行ってきました。
20年来のフジタファンのわたしですが、この展覧会、九州には巡回がナシ。福山までは博多駅から新幹線で1時間半なので、日帰りで行けます。

山陽新幹線をよくご利用するかたならご存知かと思うが、福山駅のホームの真ん前に「福山城」が建っている。
「ふくやま美術館」はお城の中にあるとGoogleマップで確認していた。
駅北口を出ると、お城に登る階段が目の前に。脚に障害があるわたしにはこういった石段はかなりの難関だが仕方ない。櫓を眺めながら息を切らして城内を登り、表示板を見れば、また下りの階段。その下に美術館が。ようするに、北口すぐのお城への石段を使わず、西の方へ新幹線の高架に沿って歩いて行けば、平地を使って美術館へたどり着けてたのだ(;´∀`)

さて、展覧会はタイトルに「7つの情熱」とあるように、テーマを7つ取り上げて、それに沿った作品の展示となる。
テーマの表題が「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」。

「自己表現」・・若い頃、晩年の白髪、どちらもトレードマークのおかっぱ頭の自画像がなんとなくほほえましい。熊本に住んでいた幼い頃の自分、早世した母親、軍人の父親などが背景に小さく描かれた自画像は、歳を取り、幼少時代に思いをはせたのか。

「風景」・・フジタ、というと人物画が浮かぶので、風景画は貴重かも。パリを描いた木版画に目をひかれる。

「前衛」・・パリに渡ったフジタは、ピカソに会って衝撃を受け、「キュビズム」風の絵画の制作を試みている。「ちょっとキュビズムやってみました」というトライアル感がある。

「東方と西方」・・日本人だが、パリに渡って、現地の芸術家たちと伍して作品を制作し続けたフジタ。東洋と西洋の芸術の融合を目指して模索したあとがうかがえる。
親しかったという、モディリアーニとジャンヌを描いた作品は、面長の人物像が特徴の、モディリアーニからの影響が色濃い。

「女性」・・なまめかしかったり、神々しかったりする女性像がフジタ作品の特徴でもあると思う。妻だったユキ(リュシー・バドゥー)、次の妻のマドレーヌの肖像も、親密さゆえの美しい姿。

「子ども」・・戦後、フランスに戻ってからのフジタは、子どもの姿の作品を数多く残しているのだが、かわいらしい、あどけない、というより、どこか不機嫌そうだったり、不気味だったり、不思議な存在。特定のモデルはいないようだ。
沢木耕太郎氏の著作の表紙に「ヴァガヴォンド」(放浪者)が使われていたが、その木版画も展示。
猫を抱いた女の子の絵は、やはり、猫好きには頬がゆるんでしまう。

「天国と天使」・・フランスでカトリックの洗礼を受けたこともあり、キリスト教が題材の作品が、晩年に多くなる。フジタの心の平安が投影されたような祈りに満ちた、女性像が美しい。

一番、目を惹いたのは、1933年、メキシコ旅行の際に描かれた、屏風のように折られた綴り紙。リーフレットと言ったほうがいいかもしれない。闘牛や、フジタ自身、当時一緒にいたマドレーヌの姿が軽妙なタッチで表現されている。

お昼は駅前のお店で、魚介スープの「福山ラーメン」を食しました。
(2月18日)
11 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年02月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728