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2025年04月13日14:52

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411冊目『かがみの孤城』

辻村 深月 (著)

中学生の「こころ」は、ある日突然光り出した自室の鏡に吸い込まれ、西洋風の城に飛ばされる。
城には、こころと同じ様に飛ばされて来た中学生たちがいた。
どうやら登校拒否児たちが集められているらしい。
ここは何処?何のために集められたの?戸惑うこころ達。
そんな中、狼の面を付けた不思議な少女が現れ言い放つ。
この城の中に隠してある鍵を見つけ出せば、どんな願いも叶えてやると、、、

眩(まぶ)しく・微笑(ほほえ)み・挨拶(あいさつ)、、、
ん?やたら振り仮名多いな、挨拶くらい読めますよと、、、
って、児童文学じゃねーーかッ!!

嗚呼ハイハイ、そーいや、図書館によってはヤングアダルトコーナーに配架されてましたねと。
オイオイ勘弁してくれや、ゴリゴリのオッサンに中一女子が主人公の児童文学は流石にキツいぜ。
中学生じゃなくて、外道が集められたデスゲームものなら良かったのに。
と、不貞腐れて読み始めたんですが、何せ辻村作品ですから。
ココで四人しかいない満点五つ星作家の一人ですから。
と、気を取り直して読み進めるもやっぱりキツい。
読書仲間からも途中で断念したと聞くに及び、俺もヤバいかも?と諦め始めた頃に来たコレ超展開。

中学生の日常とファンタジーの掛け合わせかなと思わせて、中盤からいきなりSFになります。
謎が謎を呼ぶ展開かぁ〜らぁ〜のぉ、感動の結末へ。
やはり満点五つ星作家、期待を裏切りません。ネット上の激賞も宜なるかな。
今作でも辻村先生の優しさが溢れてます。
まあね正直言うと、婚活女性を中学生に置き換えただけなんですけど。
335冊目『傲慢と善良』
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981071773&owner_id=263792

陰キャ主人公が陽キャの嫌な奴に傷付けられ塞ぎ込み、無神経な周囲に幻滅しつつも、イケてるナイト役に助けられ、何やかんやありながら自分の生き方を見つけ出すと。
まんま、そのまんま。
「傲慢と善良」では、多くの読者が自ら内に秘める傲慢さを暴かれ自省に導かれた様に、今作でも触発された読者は多いんじゃないでしょうか。
特に悩める中高生諸君。
そうかそうか、そもそもヤングアダルトコーナーに配架されて然るべき作品だったんですね、納得納得。

いやぁ〜〜しかし、中学生も大変ですなぁ〜〜
子供なら泣き喚いて助けを乞えばいい、大人だったらトラブルに対処するための知識と経験が備わっていることでしょう。
大人でも子供でもない、中学生という微妙なお年頃。
この少子化の御時世にあって、尊い命を自ら絶つ中高生も珍しくありません。
やはり周りの大人たちがもう少し気を配ってやらねば。
これマジで、ホントにそう。
俺、未婚だし勿論子供もいないけど、こころの両親よりは遥かに気が利くと思うわ。
普通娘が登校拒否しだしたら、真っ先にイジメを疑うんじゃないですか? 何であんなにボンクラなの???
無神経の権化である担任は言うに及ばず。
そもそも教師は勉強を教えるのが仕事であって、校内の治安維持は門外漢なんです。
素人に結果を求めること自体、無理があるというもの。
暴力や脅迫など、明らかな犯罪に晒されている中高生が、一体今の日本にどのくらいいるのか。
何故文科省が、校内の治外法権状態を積極的に改善しようとしないのか理解出来ません。
ココでも言い続けてますが、理不尽に行使される暴力に対抗できるのは武力だけなのです。

しかしながら辻村先生は、問題解決の手段として武力は用いません。
そりゃそーだ、作風激変だっつーの。

でもさぁ〜〜悩める中学生が全員が全員、喜多嶋先生(不登校生徒を受け入れるフリースクールの教師)に出会えるとは限らないわけで。
愛や優しさが世界を変えていくって、ホントに素晴らしいことなんですけど、、、
綺麗ごとではなく現実的に、今一番困ってる人の為に何が出来るかを考えるべきかと。

とは言えやはり、理想は優しい世界。
そりゃ俺だって、体育教師が竹刀でイジメっ子をボコボコにする世界より、喜多嶋先生が優しく寄り添ってくれる世界のが良いに決まってます。
青い中学生たちとボンクラ両親、ズレまくった担任の中、唯一大人で良い味を醸し出してくれます喜多嶋先生。
辛さや人生の苦労は、人を歪めもすれば成長を促しもする。
まさに情けは人の為ならずですよ。
俺はすぐピーン!ときたけどね、、、皆さんはどうでした?
反面、狼面少女の方は全くの予想外。
城と狼面少女の謎、集めらた中学生たちの関係性を読み解くのも今作の一興かと。

そして最後の大団円、押し寄せる感動をじっくり味わって下さい。
助けられたら今度は誰かを助けたい、優しさが巡る世界へ、、、
五次元に飛ばされたと思ったら実は四次元だった。
三次元のこの世界で彼らがまた集えますように、、、


学校生活が辛いそこの中高生諸君、取り敢えず読んでみればいいじゃない
★★★☆☆
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