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2024年11月02日13:27

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400冊目『嘘つきジェンガ』

辻村深月著

足掛け十五年、遂に四百冊突破。いやぁ〜〜自分で自分を褒めてあげたい。
そんな節目の記念に御登場いただきましたのは、辻村先生でございます。
335冊目『傲慢と善良』以来三年振り。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981071773&owner_id=263792

うちに五人しかいない満点五つ星作家様の一人ですから、申し分ないかと。
図書館で書架から抜き出したときは意識してなかったんで、偶然なんですけど。
しかし対戦二作品目っつーのは、中々に難しいものでして。
しかも満点五つ星の後となると、その期待値ハードルの高さたるや相当なものです。

ノンフィクション作家の泉三郎先生は再戦無しで、マイフェバリット作家羽山信樹先生は一か月後の再戦と。まあ、この二人は特別枠ですね。
西加奈子先生は再戦まで五年かかってます。
そして百田尚樹先生に至っては、何とッ十二年ものブランクが開いてしまいました。
『永遠の0』であんなに号泣したにも関わらずこの有様。
百田/西両先生とも空白期間は勿論、評価も初戦の満点五つ星とは比ぶべくもなく。
そんでもって辻村先生、三年振りとはいえこの期間での再戦はかなりの早さと言えます、さて評価のほどや如何に?

積み上げた嘘がジェンガのように崩壊したときの悲喜こもごもが描かれます、全三編。

辻村先生らしい優しさに溢れた作品、ホッコリさせてくれます。
がッ、そこまで。
短編なこともあり早くも記憶から薄れてきてます。
一番印象に残ったのは三本目の「あの人のサロン詐欺」かな。
人気漫画原作者に成り済ましたニート中年女性の顛末。

ジェンガですから、嘘つきジェンガ。
当然嘘をつけばつくほどジェンガは高く積み上がり、不安定になっていくと。
読者としては嗚呼崩れるぅ崩れるぅとドキドキしながらページを捲り、ジェンガを抜いていくことになるわけです。
正直ここいら辺の緊迫感がもうちょっと欲しかったところ。
ロマンス詐欺、教育コンサルの受験アドバイス、オンラインサロンと三編が三編とも俺と縁遠い設定。
当事者じゃないんで、何でこんなのに騙されんの?っつーのがどうしても先に立ってしまう。
だもんで、今作の醍醐味であろうジェンガが崩壊する瞬間のドキドキ感は今一つでした。

でもこの後なんです、ジェンガが崩壊した後こそが読みどころ。
嘘がバレたことで、それぞれの主人公たちに転機が訪れます。
嘘をつくことで必死に守ってきたものが崩れ去ったとき、彼らはどうするのか。
崩壊の後に起こる小さな創造、その後の未来を予感させる余韻、流石人情作家辻井先生。

でもやっぱ、、、


『傲慢と善良』には遠く及ばないっス、ゴメンナサイ。
★★★☆☆
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