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2022年03月23日17:27

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Arti & Mestieriの「First Live In Japan」

最近、オリジナルメンバーのベッペ・クロヴェッラが代表のレーベルから

6枚目以降のアルティ・エ・メスティエリのアルバムとメンバーの関連作品が

数多く再発(日本独自企画もあり)された。

その中でも最も思い出深い作品が「First Live In Japan」

2005年6月の初来日公演を収録したライヴ盤だ。

私も観客の1人だった。

会場は川崎クラブチッタ。

2000年代からコロナ前までのチッタはプログレの聖地と呼べるくらい

伝説的なグループが相次いで来日していた。

今では通算で4度の来日していて今度はいつかなぁなんて妄想も可能になったが

当時は名盤「ティルト」が生で聞ける!と狂喜乱舞でとても冷静では

いられなかったのを覚えている。

前にどこかに書いたと思うが生涯で100万回聴いたアルバムは今のところ

ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」

岡村靖幸の「家庭教師」

そして彼らの「ティルト」の三枚だけだからだ。

メンバーは、オリジナルメンバーのフリオ・キリコ、ベッペ・クロヴェッラを

中心に総勢7名。

アルバムの完全再現が可能なヴァイオリニスト、サックス奏者、ヴォーカリストが

揃っていたのが嬉しかった。

特に、当時は十代ながら現在では主力メンバーに成長したヴァイオリンの

ラウタロ・アコスタのプレイがフレッシュで印象に残った。

内容は、初来日ということもあり前半は代表作の「ティルト」とセカンドアルバムの

「明日へのワルツ」を二つの組曲にして演奏。

オープニングがいきなり代表曲の「重力9.81」で度肝を抜かれた。

この曲は、歌詞がないのにメロディーを歌ってしまうのだよな。

フリオ・キリコと言うとすぐに「高速ドラムが・・・」云々と言われてしまう

のだが、実際はメロディーを非常に大切にしていて他のソロを邪魔する様な事は

一切ない。

自分とはタイプが正反対のドラマーだけど好きなのはそういうところなんだと思う。

後半は、キーボードのベッペが日本のファンのために書き下ろした

「kawasaki」からスタート。

もちろん、このアルバムでしか聞けない。

その後は、当時の新作だった再結成後の「ムラレス」や「エストラツィオーニ」からの

楽曲を披露。

個人的には「エストラツィオーニ」収録の「地中海の夜明け」が大好きだったので

イントロだけで高揚した。

その後の来日公演ではセットリストから外されている(おそらく現在はジジ作曲の

楽曲が多く採用されているため)のが残念。

バンドはその後、ギターのジジ・ヴェネゴーニの復帰、

キング・クリムゾンのメル・コリンズ(サックス)を含む10名での特別公演、

アレアとの同一ステージでの共演など歴史を積み重ねていくのだが

間違いなくこの公演が日本での第一歩だった。

その記念すべき公演が個人の記憶の中だけではなく、公式のCDとして復刻されたのは

本当に素晴らしいし、一人でも多くの人に手に取って欲しいと願うばかりだ。


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