mixiユーザー(id:263792)

2022年03月19日11:57

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340冊目『ゴールデンスランバー』

伊坂幸太郎著

「シマウマ」

自分がシマウマだとして、、、さあ!皆さんもガチで想像してみて下さい。

「アフリカのサバンナを自由に駆け回ってる自分」

、、、想像しました?、、、今度は、、、

「動物園の檻の中でマッタリ寛いでる自分」

どうですか?ハッキリ頭の中でイメージ出来てます?

ハイッ、お疲れ様でした。
じゃあ、次は本気で考えて欲しいんですけど、どっちが良いですか?サバンナと動物園。

、、、、、、。

サバンナ?
確かに自由は素晴らしいですよね。
その代わり、一年365日一日24時間、一秒たりとも気を抜けず肉食獣を警戒してなきゃならないですけど。その覚悟あります??

動物園?
飢えや恐怖に怯えることもない。やっぱり安心・安全が一番。
野生の誇りを捨て、家畜の様に生きていくとしても、、、

人生究極の選択、「自由vs安定」さあどっち???

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

首相暗殺犯にでっち上げられた男の大逃走活劇ッ

アンチベストセラー解禁第二作目は伊坂幸太郎先生です。
共著で六年振り、
『キャプテンサンダーボルト』→187
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950115972&owner_id=263792
単著に絞ると、実に十年振りです。
『魔王』→72
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1855115940&owner_id=263792

吠えてますねぇ〜〜いやぁ〜〜お恥ずかしいw
御不快に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、若気の至りということで一つ。
十年前でも既に若くないけど(哀)

またしても似た様な感想になってしまった。
いやいや面白かったっス。素直に面白かったでいいのに、どうしても思想信条方面に引っ張られるというか、、、

国家、、、国家?うーーん、迂闊な単語は選べないな、、、
正直国という括りに嫌悪感を抱いてないっつーか、むしろ愛着あるんで。
愛国心というよりも純朴な郷土愛というか、、、
そして犯罪やテロといった反社会的行為には明確に反感を抱いてます。

そもそも国家権力が黒幕ってベタ過ぎんでしょ。
圧倒的に強大で、どうせ裏で悪いことやってんでしょと皆が納得し、しかもどんだけ理不尽に叩こうが基本反撃してこないと。まさに黒幕としてこれ以上ないほどのポテンシャル。
だから毎回またこのパターンかよと思ってしまう。
言うまでもありませんが反権力を否定してるわけではありません。
例えば今この時、自らの危険を顧みずロシアで戦争反対を訴えてる方々はまさに本物の反権力だと大いにその勇気に感服しています。
俺が言いたいのは、絶対安全圏からの安直な権力批判がどうしても引っ掛かるということ。否定はしてません、嫌いなだけ。
加えて反社キャラたちの魅力的な描写。
同じ暴力でも国家だと悪で、個人だと正当防衛か?

ったく面倒臭ぇな〜フィクションなんだから割り切れよ!

仰る通り。
作品の中に少しでも思想信条の臭いを嗅ぎつけると、どうしても過剰反応してしまう身体になってしまいました(哀)
リベラル的志向の人が、そうね、、、百田尚樹先生の作品読んだ時も真逆でこんな感じになってんじゃないでしょうかw

で、最初に戻ります。
どっち?サバンナと動物園、自由と安定どっち?
この世のあらゆる価値観の中で“自由”こそ至上と尊んでたはずだった。
あれッ!?俺って実は安定派じゃね?カオスな野生より檻の中の秩序を選ぶんじゃね?
ショック。絶対自由派だと思ってたから。
言論に関しては、ポリコレ糞くらえ!のゴリゴリ自由原理主義者なのに、、、
作中、街中に張り巡らされた監視カメラや盗聴器による監視システムの是非が問われるんですが、俺別に反対じゃないもん。
勿論プライベートな空間や通信は絶対不可侵ですけど、公共の場での監視カメラ等はむしろ設置推進ですよ。
明らかに、犯罪抑止>>>監視社会への不安です。

伊坂先生は圧倒的に自由派なんでしょう。
それどころか檻の中で餌を食んでいるシマウマを見るに「フン!野生の誇りを忘れやがって」と内心憤っておられるやもしれません。
いや別にどっちが正しいとか自分の価値観を押し付ける気は毛頭ないんです。
只、あまりに安定派がディスられてるんで、ちょっと反発してみたくなっただけ。
サバンナの自由と動物園の安定、「サファリパーク」みたいな妙案が現実にも適応出来ればいいんですが、、、

と、本筋と関係ないどーでもいいことをダラダラと書き連ねてますが、普通に面白いです!
ノンポリの皆さんは極上のエンタメを楽しんで下さい。
っつーか、言うて実はバランスも取れてんですよ。
国家権力側にも人間味あるキャラが配されてるし、何より主人公の青柳が真っ当な善人、強大な力に翻弄される一個人ですから。俺みたいな筋金入りの捻くれ者でも素直に応援出来るというもの。
ここは余計な思想信条なんかに惑わされず、気楽に読むが吉。

ホント、こんだけのエンタメ読んで、こんな感想になる自分が心底痛し痒しで愛おしいわw


ん?「自由vs安定」って前にも引用したような気がする、、、
★★★☆☆
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