17日(月)、アンダーソン、ラヴィン、ウェイクマン(以下ARW)
の来日公演を見てきた。
場所は、渋谷オーチャードホール。
2000人クラスながら3階席やバルコニー席があるため
1階が38列まである割には距離感を感じない。
自分の席は1階24列のやや右手側。
平日で大ベテランの公演だからスーツ姿の観客も多い。
意外と女性ファンが多かったのはトレヴァーがいるから?
BGMには琴のヒーリング・ミュージックが流れている。
おそらく、親日家のジョンの選曲だろう。
開演時刻の19時を5分ほど押してコンサートはスタート。
オープニングは「シネマ」。
90125時代のテーマソングだ。
その後は、イエスクラシックと90125時代の楽曲が
ほぼ交互に演奏されて行く。
当然ながら、90125の曲ではトレヴァーがヒューチャーされ
イエスクラシックではリックの存在感が増す。
非常にいいバランスのセットリストだった。
ジョンは、歌っていない時でも常に身体を揺らしてリズムを
取っていてさしずめコンダクターの様に見えた。
トレヴァーは、自分の定位置を離れ各メンバーに歩み寄りながら
演奏する場面も多く、やはりプロデューサー体質なんだろうと思った。
リックは、相変わらずのマント姿(笑)。
プレイや音色もいつものそれ。
ただ、それは悪い意味ではない。
みんな、それを待ち望んでいるのだ。
「オール・グッド・ピープル」前のMCではジョンが
童謡の「ぞうさん」を口ずさみ観客の笑いを誘い
「美しい日本、美しい・・・美しい・・・グッド・ピープル」
と曲目を紹介した。
個人的に、最初のハイライトが「リフト・ミー・アップ」。
25年前に行われた8人(同窓会)イエスのツアーと同時期に
発表されたアルバム「結晶」の収録曲だ。
イエスどころかトレヴァーのプロジェクトでもそれ以降に
演奏された事はなかったはず。25年ぶりの再演を堪能。
ただ、曲自体を知らない人も少なからず居たみたいで残念。
「同志」「リズム・オブ・ラヴ」と出し惜しみのない選曲の中でも
一際拍手が大きかったのが「燃える朝焼け」。
やはり、日本でのアルバム「こわれもの」の浸透度は別格なんだな。
終盤には、ABWH時代の「ザ・ミーティング」をジョンとリックの
2人で披露。ジョンの歌の上手さが際立つ。
そして、ここからがこの日だけでなく全ツアーのハイライトでも
ある曲が続く。
「悟りの境地」。ジョンが最もイエスらしくて好きな曲だと言っているが
長い組曲でもあるのでなかなかライヴでは取り上げられない
代表曲の一つだ。
観客は壮大な音楽にただ身を委ねるだけ。
約20分間の間、双眼鏡を覗くのも忘れ微動だに出来なかった。
究極のイエスミュージックに言葉も出ない。
最後の曲は、メイク・イット・イージーからの「ロンリー・ハート」。
アメリカン・ツアーの動画を見ていたので分かってはいたものの
間奏でリックとトレヴァーが観客席に降りて来ると観客は総立ち。
数メートル先にリックの姿が確認出来た。
ジョンは、舞台上でピョンピョン飛び跳ねている。
ベテランなのにこのサービス精神は素晴らしい。
曲の終了と同時にアンコールを求める拍手が鳴り止まない。
最後の曲は「ラウンドアバウト」。
自然と口ずさんでしまう。
メンバーが舞台袖に去ったのを確認して時計を見ると午後9時10分。
約2時間の宴は終了した。
フロントの三人の現役感は素晴らしかったし、特にジョンの
歌声が衰えていなかったのは感動的だった。
そして、もう一つ、リズム隊にも触れておかなければいけない。
確かなテクニックを持ち、イエスミュージックを理解している
二人の若々しく躍動感のあるリズムが土台にあったからこそ
ライヴの完成度が高くなったのは言うまでもない。
ARWとは、三人ではなく五人組のバンドなのだ。
会場を出ると外は強めの雨模様。
空の嬉し涙の様に感じた。
傘を持ってくるのを忘れたので足早に駅へ向かった。
再びの再会を期待して。
セットリスト
1.Cinema
2. Perpetual Change
3. Hold On
4. I've Seen All Good People
5. Drum Solo
6. Lift Me Up
7. And You and I
8. Rhythm of Love
9. Heart of the Sunris
10. Changes
11. The Meeting
12. Awaken
13. Owner of a Lonely Heart
Encore:
14. Roundabout
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