mixiユーザー(id:263792)

2011年10月03日21:32

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今月の二冊 40冊目

『ジョーカー・ゲーム』 柳広司著

大戦前夜、陸軍内に秘密裏に組織されたスパイ養成機関、通称“D機関”
徹底した採用試験で選び抜かれた、超人的能力を有する機関員達。
彼らが東京・横浜・ロンドン・上海を舞台に繰り広げる諜報戦連作短編!

実は。
漫画版を先にチェックしていて。
そん時は、女性漫画家特有の細い線の画柄に馴染めず、流していたのだが。
話は面白そうなんで活字で再チェックしたら、大当り。

何とか賞受賞とかベストセラーランキングに入ってるヤツとか、そういうのはなるべく避けつつ毎回選んでるつもりだが、やっぱオモれぇわ売れてんのは。

現代じゃなく戦前を舞台にしてるのもミソ。
現代だとどうしても防諜がメインで、話の展開に縛りがかかる。
現在日本が対外諜報機関を保持してない以上、最後はアメリカに助けてもらうしかないわけで。
しかし、戦前ならば日本は確固たる独立国家ですからw

あとは、やはりキャラクターの魅力。
中でもD機関を統べる男、結城中佐。
格好良過ぎ。
冷酷無比、任務完遂の為には手段を選ばない“魔王”の異名を持つ凄腕の元スパイ。
渋過ぎ。
そんな氷の様な男が最後の最後、ほんの一瞬だけ魅せる、情。
惚れる。
こんなイカしたキャラ、そうそうおらんぜ。誰よ?実写で演れるヤツ誰よ?
ちなみに表紙の御方です。

まぁ欲を言えば、連作短編なんで話にムラがあんのと、機関員の能力値がインフレ気味ちゅう事くらい。

「情報の軽視」
これホント、マジで、我等が大和民族最大の弱点なのでは。
過去の歴史に於いても情報に対する認識の甘さから、どれ程煮え湯を飲まされてきたか。
これから先もどんだけネジ込まれることか、、、
国際社会ちゅーやつは、たとえ平時にあって友好・協調を謳っていても、一皮捲れば国益を奪い合う弱肉強食の世界なんです。
国民に貧乏クジを引かせないようにするのは、上に立つ者の当然の責務でしょ。
平和ボケした日本のインテリジェンスを、結城中佐に鍛え直して頂きたい。


もうひと押し
★★★★☆
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