伊東 潤 (著)
前回の対戦で、次は初期の作品で筆力を再確認すると言っておきながら、最新作読んでもうた。
412冊目『一睡の夢 家康と淀殿』
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989814085&owner_id=263792&from=list_diary_title
またしても、最近の伊東作品における定番の感想が繰り返されます。
っつーか、酷くなってる。
筆は重いし、読んでて不快でしょうが、偽らざる正直な感想を書かせていただきます。
戦艦大和建造秘話に惹かれ、新作と知りつつも手に取った次第。
伊東先生で大戦ものと言えばこの作品。
308冊目『真実の航跡』
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976966785&owner_id=263792&from=list_diary_title
戦争犯罪をテーマに描かれる重厚な法廷劇、法の正義を貫かんとする主人公の気高さ。
六年の歳月を経た今でもこの感想文を一読するだけで、読了当時の感情がまざまざと甦ってきます。
それに引き換え今作、本当に同じ伊東作品なんでしょうか?
巻頭の登場人物一覧で、半数が[架空の人物]であることに猛烈な胸騒ぎ→→→予感的中(哀)
その架空のキャラクターたちが織り成す、史実ではないオリジナルストーリーが悉く稚拙にして蛇足。
どっかで読んだような同期五人組の友情と挫折、無理矢理捩じ込まれた恋愛要素、娯楽性もメッセージ性もリアリティも皆無の爆破テロ。
余りにベタベタ過ぎて何か別の意図があるのかと勘繰るも、只ベタベタなだけという。
逆に、好きになった人が不治の病だったみたいな展開を今でもやるんだ、、、みたいな。
爆破テロに至っては、過去読んだあらゆる小説のエピソードの中でも最低レベル、まさに蛇足王。
伊東先生が読者に何を届けたくてアレをお書きになったのか、、、皆目見当が付きません。
じゃあ史実部分はというと、相変わらずの淡白振り。
大和建造という歴史の“熱”が全っっっく伝わってきません。
出て来るキャラが揃いもそ揃ってまるでゲームのNPCみたい。ただ単に決められた箇所で台詞を言うだけの存在であって物語の中で生きてない。
五百項超えの長編ですが、作中時間昭和九年〜十六年の年月の重みも全っっっく感じられず。
淡々と軋轢が生じ、淡々と事故が起こり、予想通り病で愛する人が亡くなり、何じゃコリャ???の蛇足テロで呆れ返って、史実通り大和が完成、そして何ら戦果を挙げることなく沈むと。
、、、、、、。
っつーか、あのッ、あの大和ですよッ!!
世界最大最強でありながら、その力を発揮することなく三千の命と共に沈んだ悲劇の戦艦。
全盛期の伊東先生なら、間違いなく号泣まで持っていける素材のはず。
どこか褒めたいけど、、、何か言ってあげたいけど、、、
史実の大和よろしく、いいとこなしで読了。
次こそは初期作品読みます
★★☆☆☆
ログインしてコメントを確認・投稿する