イタリアン・プログレッシヴ・ジャズ・ロック界の雄、
アルティ・エ・メスティエリの前作から約10年振りとなるスタジオ・アルバム、
「ディー・ブレーン」が発売された。
今回の特徴は、オリジナル・メンバーを含む各時期を支えたメンバーが
集結して各楽曲の録音をしている事だろう。
ドラムのフリオが中心なのは変わらないが、再結成に参加していたジジ、
ベッペはともかく、マルコ・ガッレージやヴァイオリニストの
ジョヴァンニ・ヴィリアールまで参加しているのは正直、驚いた。
昨年他界したサックスのアルトゥーロ・ヴィターレも1曲残している。
その他、全盛期以降を支えたマルコ・チミーノ、マルコ・アローニャ、
イアーノ・ニコロ、現在のバンド・メンバーであるラウタロ・アコスタ、
ロベルト・プッジョーニ、ピエーロ・モルターラ、そして2021年から
ギタリストを務めているガブリエレ・トンマーゾ、その他のゲストまで
沢山のミュージシャンが入れ代わり立ち代わりで演奏している。
それでも統一感があるのは、やはり、フリオ・キリコの存在が大きいだろう。
壮大なるジャズ・ロック。
一言で言えば、集大成的な作品とも言える出来だ。
もしかしたらこれが最後?とも思ってしまうけれど、創作意欲の問題以外にも
ベテランになるとツアーの方が創作時間も制作費も早く回収出来るから
優先されるのは致し方ない面もある。
そんな時代に、これだけの力作を出してくれたことに素直に感謝したい。
尚、日本盤には亡くなったアルトゥーロ・ヴィターレを追悼するコンサートから
アルトゥーロ以外のオリジナル・メンバーが全員集まって演奏された
「フォーアルトゥーロ」が追加収録されている。
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