万城目 学 (著)
前回に引き続きトヨトミ連壮、「一睡の夢」も含めたら何とッ今年三発目。
そうね、三英傑じゃ秀吉が一番好きかも。
大坂の陣以来四百年、独立国家「大阪国」はひっそりと豊臣家の末裔を守り続けてきた。
その大阪国へ社団法人OJOから、年間五億にも及ぶ税金が流れ込んでいるらしい。
大阪に降り立った会計検査院第六局の精鋭三名は、果たして厚いベールに包まれた大阪国の真実に辿り着くことが出来るのか?
スマンッ!!
俺、豊臣贔屓なんだけど、大阪苦手なんスよ。
あのグイグイ来る感じがもう無理。
当然ながら全編大阪が舞台、東京から乗り込んで来た会計検査院の三人以外全員大阪人キャラにしてコテコテのノリ。
だもんで、会計検査院の調査パートは面白く読めるものの、豊臣家末裔の中学生パートがイマイチ入り込めず。
そもそも「大阪国」が守ってるものとは何なのか?
勿論豊臣家の末裔なんですが、ここで一つ大きな疑問が。
明治維新で宿敵の徳川幕府が打倒されたのだから、もうコソコソ隠れる必要もなく堂々と豊臣家の末裔を名乗れるのでは?
まさに、ココが今作のポイント。
豊臣家の末裔ともう一つ、「大阪国」が大事に守り伝えているものがあるわけですよ。
これを守り続けるために、年間五億の税金が使われていると。
読者である貴方はどう判断します?
無駄遣いだと思いますか?
それとも妥当な歳出でしょうか?
会計検査院エース「鬼の松平」、判定や如何に???
気付いたら、万城目マジックですっかり感動させられてたっつーの。
悲しい哉、俺が人生で得られなかったものをガッツリ見せつけてもらいました。
俺は伝えてもらえなかったし、将来は分りませんが今現在は伝える者もいません。正直ちょっと羨ましいかも。
「大阪国」が大事に守り伝えているものが何なのか?是非今作を手に取って確かめていただきたい。
いやいや所詮綺麗事ですよ、理想論、予定調和。
でもやっぱ、誠意が力を包み込む様は美しいものです。
キャラクター名が豊臣/徳川にゆかりのある武将から付けれてるのも楽しめました。
真田とか松平とかね。しかし速水・南場・千野の由来がどーしても解らん。
チョイ役だから元になった武将もマイナーなんだろうけど、解る人います?
豊臣贔屓×東京都民×大阪苦手
★★★☆☆
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